アムジェン日本法人買収 武田がバイオ薬品を強化

成長期待分野への足掛かりをつけた格好だが…。

(週刊東洋経済2月16日号より)

武田薬品工業が、4日、世界最大のバイオ医薬品メーカー・米アムジェンの日本法人を買収すると発表した。

組み換えDNAや細胞融合などバイオテクノロジーで作られたバイオ医薬品は現在、国内製薬によるM&Aの主要テーマの一つ。エーザイのMGIファーマ買収、キリンホールディングスの協和発酵工業買収も主たる狙いはこれだ。

武田はアムジェンの持つパイプライン(新薬候補)から13品目の導入契約も結んだが、抗ガン薬「モテサニブ」以外はガン、炎症、疼痛領域における抗体医薬などのバイオ医薬品。成長期待分野への足掛かりをつけた格好だ。契約一時金総額は3億ドル(約320億円)、さらに今後の開発進捗過程で最大8・8億ドル(約936億円)等を支払う。

高脂血症薬「TAK‐475」が昨年10月末、米当局から追加試験を要請され、「2015年度の自社医療用医薬品売上高2兆円」の目標が一歩遠のいた。株価を見るかぎり、今回のパイプライン強化では「475ショック」を払拭できていない。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • 働き盛りでがんになった人たちの行動
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
コロナ時代の勝者と敗者<br>不動産 熱狂の裏側

実体経済の悪化を尻目に、国内外から熱い視線が注がれる日本の不動産。業界の雰囲気とは対照的に、上場不動産会社の株価は軒並み軟調です。コロナ後の新常態で誰が笑い、誰が泣くのでしょうか。現場の最新情報を基に不動産市場の先行きを展望します。

東洋経済education×ICT