「大銀行のトップ」になるのだけは勘弁 松本大 マネックス証券代表取締役社長CEOの好き嫌い(下)

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楠木:僕はまったくお酒が飲めないのでわかりませんが、かえって疲れるということは?

松本:僕はありません。今はさすがに年を取ってきましたが、お酒をたくさん飲むとすごく代謝がよくなるのを実感します。医療にくわしい人に話をしたら、代謝型だと言われましたね。エンジンオイルかどうかはわかりませんが、雑踏や知らない街を歩くのも好きです。海外出張でも、街を歩きます。何に出合うかわからない不確定要素が大好きなのです。

引退後は高回転トレーディング?

楠木:金融の世界には、ギラギラとアドレナリンが出まくっているような人が多いですが、松本さんの高回転は、ちょっと違いますね。

松本:もう少しフニャッとしてますよね(笑)。

楠木:小トルク・高回転型で、不確定要素とチャレンジが好きで、政治的な駆け引きは嫌い。独立した金融会社を起業して経営するのは天職ですね。「好きこそものの上手なれ」で、結局、人間は自分がいちばん自分のことをわかっている。自分が好きなことをやって力を発揮する。これが仕事としていちばん健康ですね。

松本:僕の場合、経営は必ずしも好きでないかもしれない。金融は大好きで、チャレンジも大好きですが。

楠木:では、マネックスの経営を降りて、マネックスの顧客としてトレーディングするというのはどうですか。

松本:いや、それよりはマネックスを経営するほうが面白いですよ、今は。まだやることがあるので。

楠木:やはり会社の経営のほうが、トレーディングよりも高回転なのでしょうね。

松本:今はそうですね。ちなみに車も、マニュアル車しか乗りません。とにかくギアを思いっ切り引っ張って、上のほうのギアは使わない。「タコメーターの針が上を向いている状態が健康である」と確信していますから。僕はいわゆるいい車、馬力があってトルクが大きい車は乗りません。いい車で回転上げて東京を走っていたら、死んじゃいますよ。昔はビートに乗っていましたし。

楠木:へえ、僕も若い頃、ビートに乗っていました。あれは面白かったな。僕は松本さんと反対で低回転志向ですけど。松本さんと逆を行く高トルク・低回転の生き方って、たとえばどんな生き方ですか。成功者であっても、これだけは勘弁っていうのは。もちろん良しあしじゃなくて、好き嫌いの話ですが。

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