保険料値上げで、家計がつぶされる 【短期集中連載】保険は今より6割安くできる!

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今夏には、火災保険料とセットでの加入が条件となっている地震保険の保険料が値上げされたばかりだ。家計の負担は、ますます増える一方だ。

追い討ちをかけるように自動車保険料もアップ!

保険料の値上げは、それだけではない。同じ損害保険である自動車保険も、昨年10月から保険料の割増・割引率を決める等級別料率制度が改正されて、事故を起こして保険を使った以降の保険料負担が増えている。

これまでは、事故を起こして保険を使うと、翌年の等級が3つ下がるだけだったが、制度改正によって新たに「事故有」と「無事故」の2種類が設けられた。「事故有」の保険料の割引率は、「無事故」の割引率よりも低く設定されており、例えば同じ10等級でも、「無事故10等級」の保険料の割引率は4割強であるのに対して、「事故有10等級」の割引率は2割強にしかならない。

いったん「事故有」になっても、3年間経過すれば「無事故」の等級に戻れるが、その間の保険料の負担率が大きくなった。以前は3年間の合計で4万~6万の負担増だったのが、新制度のもとでは10万円以上になるケースが増えている。

こうなると、例えば10万円程度の保険金を請求する事故などは、むしろ保険を使わずに自腹を切ってしまったほうが、保険料の損得だけを考えれば安上がりに済んでしまう。

さらに、自動車保険料自体も値上がりする。これまでも毎年のように上がってきた自動車保険料だが、今秋からも損害保険会社各社が順次、値上げに踏み切る。

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