「先進医療特約」の割に合わないカラクリ 確率で考えれば、月100円しない理由がわかる

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医療保険やがん保険には「先進医療特約」があります。特約とは主契約につける特別な契約で、特約のみの契約はできません。このうち先進医療を受けたときに支払われる特約は月100円もしないものが多いのです。たとえば楽天生命保険が7月に発売したばかりの「楽天生命ガン診断プラス」の先進医療特約は、年齢にかかわらず一律で月82円です。同社の医療保険「楽天生命ピンポイント」でも同じです。

がん保険のセミナーに行くと、がんの先進医療は300万円前後かかることが強調されます。重粒子線治療や陽子線治療です。先進医療特約では通算1000万円まで、かかった金額を保障するのが珍しくありません。最近では同2000万円まで保障するというような特約も出てきています。

わずか月100円足らずの掛け金で、通算1000万~2000万円を保障できる――。このケタの違いの大きさは何なのでしょうか。何か「カラクリ」がありそうです。

がんになって先進医療を受ける確率は0.02%

先進医療を受ける確率はどのくらいなのでしょうか。がん患者は年間約80万人(2010年)です。がん関連の先進医療の実施件数は7420件(10年7月~11年6月)ですから、割り算をすると約0.9%となります。

ただし、これはがんになった人のうちで先進医療を受ける確率です。がんにならない人もがん保険に入るわけですから、先進医療の患者数2万0665人(12年7月~13年6月末)を国民全体(13年で約1億2700万人)で割るとわずか0.02%です。

先進医療のうち陽子線治療は1件258万円、重粒子線治療は303万円ですが、がんの先進医療はほかにもあります。ワクチン療法なら89万円、そのほかのがんの先進医療は19万円とか27万円など、陽子線・重粒子線に比べると安価なものもあります。がんの先進医療の平均単価は98.4万円です。

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