インドで日本人社員をテロから守るにはどうするべきか?

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外国人がいてもおかしくない場所とは、列車、市場、競技場、都市の表通り、駅などです。こういった場所でテロが発生するようになってきています。

--テロが発生する原因は何なのでしょうか。

インドのテロリストは、大きく分けると5種類あります。

まず1つ目が、カシミールの独立を主張するイスラム教徒過激派である「カシミール過激派」です。これはパキスタンとインドの間に以前からある問題として想像できると思います。

2つ目が少数部族の自治獲得などを目指す共産主義過激派の「ナクサライト」です。毛沢東主義派などと呼ばれる極左ゲリラです。これも山岳地帯に潜んで活動するタチの悪いテロ組織ですが、軍隊、警官、役所、地元の金持ちなどを襲撃します。

3つ目が、インドからの分離独立を主張する「北東部諸州の過激派」です。無差別テロに近いですが、テロ発生地域は北東部がメインです。インド北東部(コルカタ以東の北部、バングラデシュの上あたり)には小さな州がいくつかあるのですが、この地域はテロが頻発する場所で一般の外国人が立ち入ることはできず、特別な許可が必要です。不法滞在が見つかれば強制的に退去処分になります。

4つ目が宗教上の過激派である「ヒンドゥー教、その他の過激派」です。イスラム教寺院(モスク)などを攻撃します。

5つ目が同じく宗教上の過激派である「(カシミール独立運動とは関係のない)一般的なイスラム過激派」、あえて分類すればこの5つです。

そのほか、地域結社などマニアックなテロもありますが、基本的にはこれらで分類できると思います。

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