まだまだアイデア不足!? 企業が面白い福利厚生を導入するワケ
江戸・上野の松坂屋が、尾張・名古屋本町のいとう呉服店に買収されたのは1768(明和5)年とされている。
いとう呉服店に買収された松坂屋には、こんな記録が残っている。江戸勤務の松坂屋の番頭さんが吉原に通い、その経費は松坂屋から支払われていたというのである。番頭さんは、ひとり者が多かったのか、単身赴任だったのか。
江戸期は、どう経理処理されたのかわからないが、いまでいうと会社の「福利厚生費」で経理処理されていたわけである。
ここは目くじらを立てず、粋な話と受け取ってほしい。江戸期の商家にも、福利厚生はあったわけである。
吉原は、松坂屋の呉服の重要なお得意先の一つだったとも伝えられる。もう一つのお得意先は、上野・寛永寺のお坊さんだった。絹の呉服を購入できるお得意先は、そう多くはない。
松坂屋の番頭さんは、吉原に市場調査・マーケティング調査も兼ねて、出向いていったのかもしれない。
「アイデア休暇」導入で社員に笑顔を
ブライダルビジネスのノバレーゼが、「アイデア休暇」という休暇制度を導入した。
「ユーモアのあるストーリー」を口実にして、堂々と休暇を取得できる制度、ということである。
「チョモランマに登るので」「大リーグからオファーが来たので」「黒猫が家の前を横切ったので」--ユーモアのあるストーリーを展開できれば、社員が自由に休暇を取れるそうだ。ユーモアに欠けた場合は、却下され、再度の申請を行うことになる。