しばらくは飯塚俊太郎で活動を続けたが、現在は正式に冷蔵庫マンに改名している。
「芸人になったのが43歳でした。すでにもう若くはない年したが、冷蔵庫マンは顔を白塗りしちゃうんで年がわからないんですよね(笑)。そこはよかったです」
冷蔵庫マンさんは、他の事務所のお笑いライブのオーディションも受けて出演した。それまではワハハ本舗内だけのライブだったが、多くの人の目に触れるようになった。
ライブを終えて外に出ると、他の芸人を出待ちしていた女の子たちに、
「よかったですよ」
「面白かったです」
と声をかけられた。
しかしその次の月に行ったら、意外なことに誰も笑わなかった。
『エンタの神様』に出演
「何を間違えちゃったんだろう? 何が原因だろう? と1人で思い悩んでいたら、肩をポンポンって叩かれました」
冷蔵庫マンさんが振り返ると、見知らぬ男性に
「『エンタの神様』に出ませんか?」
と誘われた。
「誰も笑わない、失敗だと思った時のライブで声がかかったのが不思議でした。
しかし話は本当で、2005年に『エンタの神様』に出させてもらいました。ただ僕の回は視聴率が振るわず、何度も出場することは叶いませんでした」
それでも知名度は上がった。
『うたばん』『あらびき団』『ぐるナイ・おもしろ荘』など人気のあるテレビ番組に出演する機会も増えた。
「知名度はある程度上がりましたが、収入としては全然でした。ブレークには全然届いていませんでした。
僕の頭がよかったら、冷蔵庫マンの知名度が上がったタイミングで、冷蔵庫マンを脱いでたと思います。平場(ネタ勝負ではないトーク番組やロケ番組)の番組でも使いやすいキャラのほうがテレビは出やすいですからね。ただ僕は冷蔵庫マンというキャラクターを愛しすぎちゃいました」
無料会員登録はこちら
ログインはこちら