小学から中学時代は活発な少年だった。
勉強もスポーツもできて目立ちたがり屋だったという。
中学時代は学級委員をやっていた。
数学が得意で、将来は数学の教師になろうと心に決めていた。
「高校に入学して柔道部に入ったんですね。そしたら鎖骨を複雑骨折してしまいました。治療のため1週間学校を休んだら、そのまままったく授業についていけなくなってしまいました。それで数学教師の夢はあきらめました」
同級生からは「赤点の王様」と呼ばれるような状態になってしまった。
両親は大学進学を望んだので、大学受験はしてみたものすべて落ちてしまった。1浪して再び大学を受けたが、やはり全滅だった。
「14校受けて、全部すべりました。時代は受験戦争真っ盛りの頃でした。大学受験に失敗した人が思いつめて自ら命を断つという痛ましい出来事もたびたびあったのを考慮し、両親は
『もう思いつめないで、好きなことやればいいよ』
と言ってくれました」
大学進学はあきらめて、役者の道に進むことにした。
芸能事務所に所属、かなり目立つ役も
そこで東映の撮影所のすぐ横にあった芸能事務所に所属した。その事務所は撮影所が近くにあるので、群衆シーンの仕事やチョイ役などの仕事の依頼が来やすかった。
冷蔵庫マンさんも、『特捜最前線』で刑事部屋に犯人を連れていく制服警官の役や、『Gメン'82』『宇宙刑事シャリバン』などの作品に脇役として出演した。
「正月にテレビ東京で12時間ドラマを制作することになりました。『海にかける虹~山本五十六と日本海軍』という作品です。その作品の主人公、古谷一行演じる山本五十六の長男役のオーディションに受かりました。
14歳から22歳までの役を演じました。今見るとロボットみたいな話し方なんですけど、自信を持ってやっていたのがよかったと思います」
かなり目立つ役だった。
世間一般に名前がとどろくようなことはなかったが、事務所的にはかなり注目された。
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