三木谷社長がシリコンバレーにも住むワケ 11月からは月のうち1週間は海外勤務に

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9月12日、Viber5.0をリリース。楽天IDと統合できるようになった(音量にご注意ください)

山田:Viberのことも伺いますが、アカウントと楽天のIDを統合し、コミュニケーションをするたびに楽天のポイントが溜まる仕組みを作ります。

三木谷:会員の方どうしで、もっとつながってもらいたい。今、ルームというサービスも始めていますが、会員のあいだでつながってもらうということも、大きなバリューになってくると思うんですよね。あんまり多くのポイントではなく、おまけみたいな話ですが、メッセージを送るたびにポイントが貯まる、というのは嬉しいですよね。

ポイントが付いてくるということで、楽しみながらコミュニケーションをしてもらいたいな、と思うわけです。「あれ、ポイント貯まっちゃった」みたいなノリです。我々はそういうコミュニティを拡げて、会員により愛されるサービスを提供したい。そうすれば、巡り巡って、売り上げも伸びていきますから。

楽天にとって、LINEは「フレネミー」

山田:楽天スーパーポイントを貯めているような人はガンガン、メッセージを送って、ポイントを貯めようとするでしょうね。コミュニケーション手段、ということであれば、貯まったポイントを友達にプレゼントすることはできますか。

三木谷:最初の段階ではまだできないと思いますね。

山田:できるようにはしたい?

三木谷:それはそうですね。すでに、楽天スーパーポイントをEdyに換えれるようにもしていますから。

ある意味、単純な楽天市場のポイントシステムから、さらに発展していく、ということです。今、Facebookの友達には楽天銀行のアプリで送金できるようになってますけど、Viberもそうなります。もちろん楽天のポイントが組む相手はViberだけではないんです。LINEでもどこでも組んでいく。LINEの森川亮君は、親しい友人です。

当然、グループ内にViberがあるわけですが、友だちでもあり敵でもある「フレネミー(フレンドとエネミーを組み合わせた言葉)」という関係が、これからは当たり前になります。楽天グループにとって、LINEはフレネミーです。ライバルであると同時に、重要なパートナーでもあるのです。

(撮影:尾形文繁)

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山田 俊浩 東洋経済 記者

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やまだ としひろ / Toshihiro Yamada

早稲田大学政治経済学部政治学科卒。東洋経済新報社に入り1995年から記者。竹中プログラムに揺れる金融業界を担当したこともあるが、ほとんどの期間を『週刊東洋経済』の編集者、IT・ネットまわりの現場記者として過ごしてきた。2013年10月からニュース編集長。2014年7月から2018年11月まで東洋経済オンライン編集長。2019年1月から2020年9月まで週刊東洋経済編集長。2020年10月から会社四季報センター長。2000年に唯一の著書『孫正義の将来』(東洋経済新報社)を書いたことがある。早く次の作品を書きたい、と構想を練るもののまだ書けないまま。趣味はオーボエ(都民交響楽団所属)。

 

 

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