三木谷社長がシリコンバレーにも住むワケ 11月からは月のうち1週間は海外勤務に
山田:Viberのことも伺いますが、アカウントと楽天のIDを統合し、コミュニケーションをするたびに楽天のポイントが溜まる仕組みを作ります。
三木谷:会員の方どうしで、もっとつながってもらいたい。今、ルームというサービスも始めていますが、会員のあいだでつながってもらうということも、大きなバリューになってくると思うんですよね。あんまり多くのポイントではなく、おまけみたいな話ですが、メッセージを送るたびにポイントが貯まる、というのは嬉しいですよね。
ポイントが付いてくるということで、楽しみながらコミュニケーションをしてもらいたいな、と思うわけです。「あれ、ポイント貯まっちゃった」みたいなノリです。我々はそういうコミュニティを拡げて、会員により愛されるサービスを提供したい。そうすれば、巡り巡って、売り上げも伸びていきますから。
楽天にとって、LINEは「フレネミー」
山田:楽天スーパーポイントを貯めているような人はガンガン、メッセージを送って、ポイントを貯めようとするでしょうね。コミュニケーション手段、ということであれば、貯まったポイントを友達にプレゼントすることはできますか。
三木谷:最初の段階ではまだできないと思いますね。
山田:できるようにはしたい?
三木谷:それはそうですね。すでに、楽天スーパーポイントをEdyに換えれるようにもしていますから。
ある意味、単純な楽天市場のポイントシステムから、さらに発展していく、ということです。今、Facebookの友達には楽天銀行のアプリで送金できるようになってますけど、Viberもそうなります。もちろん楽天のポイントが組む相手はViberだけではないんです。LINEでもどこでも組んでいく。LINEの森川亮君は、親しい友人です。
当然、グループ内にViberがあるわけですが、友だちでもあり敵でもある「フレネミー(フレンドとエネミーを組み合わせた言葉)」という関係が、これからは当たり前になります。楽天グループにとって、LINEはフレネミーです。ライバルであると同時に、重要なパートナーでもあるのです。
(撮影:尾形文繁)
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