ついに全米発売、「ゼロ・トゥ・ワン」の衝撃度

競争は負け犬がするものだ、独占せよ

スタンフォード大学での起業講義をもとに構成された『ゼロ・トゥ・ワン』。発売前からスタートアップ界隈で話題になったこの書は、米国で9月16日に発売される。

推定資産22億㌦(約2360億円)。ビリオネアの起業家にして、IT系スタートアップのカリスマ・ベンチャーキャピタリスト。米フォーブス誌「2014年長者番付」の「世界のトップ10ベンチャーキャピタリスト編」で4位に君臨する男、ピーター・ティール(46)――。

日本での知名度は低いが、本国では、1998年、シリコンバレーで生まれた決済サービス大手「ペイパル」の共同創業者として名高い。2002年、同社が米電子商取引大手イーベイに買収されるまで、最高経営責任者(CEO)兼会長を務めた。

フェイスブックへの投資で10億ドルのキャッシュ

2004年、フェイスブックに初めて大規模投資を行ったベンチャーキャピタリストとしても知られる。

「あのお金がなかったら、誰かが僕たちに、いちかばちかの賭けをしてくれなかったら、フェイスブックは、よくある学生のソーシャルネットワークで終わっていただろう」

フェイスブックの共同創業者で、現在は米政治誌リパブリックの発行人兼編集長であるクリス・ヒューズ氏(30)は、今年春、大学での講演会で、こうティール氏をたたえた。

星の数ほど生まれては消えていく「スタートアップ岩石」からキラリと光るダイヤモンドを探し出す稀代のベンチャーキャピタリスト――。ティール氏には、そんな言葉が良く似合う。

ちなみに同氏は今もフェイスブックの取締役会に名を連ねているが、同社が2012年5月に新規株式公開(IPO)を実施した3カ月後、保有株式10%のほとんどを売却。初期投資50万㌦(約5400万円)のおかげで、10億㌦(約1070億円)のキャッシュを手にした。

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