「1試合3得点以上」をハットトリックという理由 言われてみると気になる身の回りの雑学を紹介

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お風呂の栓を抜くと、なぜ必ず左巻きの渦になるの?

お風呂の栓を抜くと、水があるところまで減ると必ず渦を巻く。不思議なことに、その渦はいつも左巻きである。なぜだろうか?

これは洗面所でやっても、台所でやっても同じだ。渦が左巻きなのは地球の自転のせいである。左巻きにさせる力は「コリオリの力」といい、北半球では、台風の渦も竜巻も風呂の渦も、すべて左巻きである。反対の南半球では右巻きだ。すなわち、この渦を見るだけで、地球が自転していることを自分の目で実感できるわけだ。地球の自転速度は赤道直下で秒速0.5キロメートルだから、時速に直すと1800キロメートル。東北新幹線「はやぶさ」の5.6倍である。

信号機の色は、なぜ赤、黄、緑なの?

『1分で子どもにウケる すごい雑学』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

信号機の赤、黄、緑にはちゃんと理由がある。

信号でいちばん大切なのは「止まれ」だが、これは、注意を喚起し、しかも、遠くからよく見える色でなければならない。それは、波長の長い赤である。例えば、夕焼けは赤く染まるが、あれは、地平線に沈みつつある太陽光のうち波長の長い赤が途中で遮られることなく届いているからである。ほかの色は途中で散乱してしまう。

赤の次に波長の長い色が黄(橙)、赤系統ではない色で次に波長の長いのが緑である。すなわち、赤、黄、緑は遠くからよく見える、波長の長い3色である。だから採用された。

初日の出が最初に見えるのは、なぜ一番東の根室でなく千葉の犬吠埼なの?

初日の出は、昇ってくる太陽に1年の健康と平安を祈る。平地で最初に日が昇るのは千葉県・犬吠埼の午前6時45分頃。一番東の北海道の根室より早い。それは、この時期の太陽が、真東ではなく東南東から昇ってくるからである。

「桃栗三年、柿八年」。では梅は何年か?

桃と栗は種を植えてから実をつけるまで3年、柿は8年かかる。つまり、なにごとも時間をかけ地道に努力してこそはじめて大きく実をむすぶというのが「桃栗三年、柿八年」の教えだが、この言いまわしに続きがあることはあまり知られていない。それは「梅は酸い酸い十三年、柚のバカ野郎十八年」というものだ。ただし地域によって少し異なる。また、桃、栗、柿の前半でことわざとしては成立しているので後半を耳にすることはない。

坪内 忠太 著述家

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つぼうち ちゅうた / Chuta Tubouchi

1946年岡山県生まれ。慶應義塾大学卒。著述家。書籍編集のかたわら、「雑学」を収集。その知識を駆使して、累計65万部超のベストセラー『時間を忘れるほど面白い雑学の本』(竹内均・編/三笠書房≪知的生きかた文庫≫)シリーズの執筆にも協力。著書に、『アタマが1分でやわらかくなる すごい雑学』『日本語おもしろ雑学』(以上、三笠書房≪知的生きかた文庫≫)、『日本語雑学で「脳の体操」』『生きものの謎クイズ』(以上、新講社)の他、多数ある。

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