「1試合3得点以上」をハットトリックという理由 言われてみると気になる身の回りの雑学を紹介

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宇宙という漢字は、なぜ「宇」と「宙」か?

宇宙という漢字がはじめて登場するのは、中国・前漢時代(紀元前2世紀頃)に書かれた淮南子という書物だが、そこには「往古来今謂之宙、天地四方上下謂之宇」と書いてある。往古来今とは時間、天地四方上下とは空間だから、宇宙とは、時間と空間であるという説明になる。

科学的に宇宙をとらえたのは、20世紀になってアインシュタインが登場し、空間の広がりだけでなく時間の要素も入れた「時空」という概念を使ってからだが、中国のこの書物はそのはるか以前に、時間と空間が宇宙の要素であることを指摘していたわけだ。西洋のユニバースやコスモスより東洋の宇宙のほうが本質をとらえていたということになるかもしれない。

郵便局の〒マークにはどんな意味があるの?

外国の郵便のシンボルマークは、かつて郵便馬車が到着したとき、ラッパで町の人に知らせていたことからホルンのようなマークが多い。これに対し、日本の〒マークは、郵便が逓信といわれていたことから、そのイニシャルであるカタカナの「テ」をデザイン化したものだ。逓信事業は、前島密によって、1871年4月20日に始められた。イギリスの制度にならって、まず東京と大阪の間で行われた。翌1872年に全国に展開し、飛脚やかごに取って代わったのである。そこから制度が整えられ、〒のシンボルマークが決められたのは1887年である。

女性の口紅と神社の赤い鳥居の因縁とは?

現代の女性が口紅をつけるのは唇を美しく見せるためだが、本来、日本女性の口紅はそれだけでなく魔除けの意味が込められていた。神社に行くと赤い鳥居があり、建物のそこここに朱色が塗られている。巫女さんのはかまも赤い。赤い色は火の色に通じる神聖な色と考えられ、悪霊が入ってくるのを防ぐとされている。鳥居が赤いのは神社に悪霊が入らないようにとの配慮からであり、女性の口紅は悪魔が口から入らないようにという意味が込められていた。

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