人を活かすも殺すも“視線”次第

天文部の合宿が教えてくれたこと、リーダーが自覚しておくべきこと

 

Image credit: NASA/Bill Ingalls

最も「イケてない」タイプが集まる部活で

この夏は、満月が通常より大きく見えるスーパームーンなどの話題もあり、星空を見上げる機会があった方もいるだろう。僕が担当するTBSラジオ「荻上チキ・Session-22」でも、ゲストに天文学者の方をたびたびお招きしている。深夜に星や宇宙の話はぴったりで、リスナーの反応も上々だ。

僕も小学生の頃、父と高尾山に初日の出を見に行ったのをきっかけに星に興味を持つようになった。山頂に向かう夜道で父が星空を指さし、オリオン座や北斗七星を教えてくれたのだ。それまで何げなく眺めていた夜空に突然秩序が生まれるさまに感動した僕は、星座早見盤や天体望遠鏡を少しずつそろえていった。

そして中学校では、迷わず天文部に入部した。星が好きだったのはもちろん、スポーツが苦手な男子の入れる部活がほかにほとんどなかったからだ。しかし運動部に属さない者は、それだけで“スクールカースト”の下層に位置づけられがちだ。最近は天文部を舞台にした青春ラブコメ漫画『宙のまにまに』などの影響で多少イメージが変わっているかもしれないが、当時、わが天文部は最も「イケてない」タイプの集まりだった。僕を含め眼鏡率がやたら高く、男子はパソコンの天体シミュレーターをいじり、女子は星座がモチーフのアニメ『聖闘士星矢(セイントセイヤ)』の美少年キャラの絵ばかり描いていた。

そんな天文部の恒例イベントが、8月中旬のペルセウス座流星群を観測する合同合宿だった。

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