「ゆるキャラで地域活性化」が時代遅れになった訳 まちづくりが軌道に乗っているならまだしも…
「インスタ映え」という言葉もあるように、インスタグラムのような画像共有サービスは、バズることによってサポートメンバー獲得から顧客創造まで、幅広い効果が期待できます。場合によっては、そこからマスメディアの取材に発展することもあります。
インスタでやりがちなミスとは?
ただし、普段からインスタグラムを利用している人ほど、よくバズっている写真と似たようなものを撮影・共有してしまい、結果的にたいして見られていないということもあります。そのため、ゆるキャラの活用と同じなのですが、他人と違うことをしなければなりません。
もともとインスタグラムに上げられている写真の大半は、自分が楽しむためにアップされています。より正確には、自分が楽しんだことを写真で共有するためのものです。そこには、仲間の獲得や集中・拡大は意図されていません。
多くの人が利用する画像共有サービスでは、みんながアップしていないような写真にこそ価値があります。価値があるということは、人の心を動かすということであり、当然、バズる可能性も高くなります。
まちづくりにおいても同様で、人を集めたり仲間を獲得したりするためにSNSを活用するのであれば、独自の主張や画像を通じて発信し、他にはない価値をより多くの人に受けとってもらうことが大切であり、「刺さる」かどうかがポイントです。
その点、ゆるキャラの活用や特産品などもそうですが、どこにでもあるものや他人の真似をしたようなものでは、効果が期待できません。そこにしかない意外性のあるものを見つけ、活用してこそ、まちづくりは前進していきます。
このように、まちづくりは、まずハコモノやゆるキャラありきでスタートするよりも、行政に頼らずともまちの工務店などとタッグを組み、SNSを駆使して小さくはじめて大きく育てることが今の時代にマッチしたやり方だと言えるでしょう。
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