「ゆるキャラで地域活性化」が時代遅れになった訳 まちづくりが軌道に乗っているならまだしも…

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まちづくりでは、話題性のある施策を通じて認知度を高め、人を集めるのもひとつの方法です。その具体的な方策として、「ゆるキャラ」の活用やそれに伴うメディア戦略など、わかりやすい施策を検討している人も多いのではないでしょうか。

ただし、ゆるキャラを使ったからといって、必ずしも話題性を獲得できるとは限りません。話題性のある施策であればネット上でバズることもありますが、ゆるキャラの活用はすでに多方面で行われており、半ば過去のものとなりつつあります。

いくら流行を取り入れていたとしても、それをみんなが採用していれば、独自性をもたらすことはできません。オリジナリティがなければ、施策として実行しても「ただやっただけ」になってしまい、まちづくりを推進するきっかけにはならないのです。

ゆるキャラの活用という安易な発想が、人の心を動かせないのも事実です。つまり、そこに課題感や共感を抱いてもらえず、情報を発信しても仲間が増えないということです。

初期段階ではむしろSNSに注力しよう

しいていえば、まちづくりが軌道に乗ってから、PR活動を促進するためにキャラクターを活用するのならいいかもしれません。たしかに、より広い層にまでターゲットを広げていく過程で、キャラクターがいるのは強みとなります。

他方で、これからメンバーを集めたり、初期の利用者を獲得したりしていく段階では、たとえゆるキャラをつくったとしてもあまり意味はありません。予算がある自治体などでは「やっただけ」でも意味がありますが、小さくはじめて大きく育てるなら、後回しにしていいでしょう。

むしろ、無理やりゆるキャラを活用するぐらいなら、SNSに力を入れたほうが効果的です。SNSで積極的に情報を発信していくことが、人集めから周知・拡大まで、さまざまなプラスの効果があります。

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