50代で求められる人になる・ならないの差は何か キャリアの明暗を分ける「5つの資質」とは?
「変革」とは、伝統や慣習、成功体験にとらわれないアイデアを出し、組織に提案し、承認を得て、実行に移し、実績に結びつけること。新たな価値を創造するためには、たとえ抵抗にあっても、反対勢力に屈しない強さと覚悟が必要です。
ビジョンや戦略の策定、変革に必要な戦略フレームも、チームビルディングも、我流では限界があります。傾聴力もロジカルシンキングもプレゼンテーション能力も体系化されています。こうしたスキルやツールを学び、使い、ビジネスに活かすことが重要です。
⑤知識・スキル
NG 全体として汎用的なビジネス知識が不足している
OK 経営者が使うビジネス知識を備えており、それを前提とした会話ができる
NG 用語、その意味、概念を知らない。従って、実際のビジネスで活用できない
OK 必要な場面でビジネス知識・スキル・ツールを活用できる
NG 知識の不足は周りを見渡しても普通であり、公言しても恥ずかしくない
OK 自分の知識・スキルの不足を認識し、獲得しようとする
NG わからないことは、わからないまま諦める
OK わからないことによってパフォーマンスを下げていることを知り、すぐに学ぶ
NG例は多くの企業で見られる事例です。例えば「知識の不足は周りを見渡しても普通であり、公言しても恥ずかしくない」は、伝統的な企業ではよくあります。
リーダーは常に新聞や本を読んでいる
知識・スキルが不足している人に共通しているのは、新聞や本を読まないこと。若い世代はもちろん、中高年でも新聞を読んでいない人が多いです。どの企業でも活躍しているリーダーは、常にさまざまなニュースや情報を吸収して勉強しています。
40〜50代になると固有名詞が覚えられなくなり、物忘れが多くなります。そのため脳が衰えたと考えがちですが、実はそうではありません。人工知能研究者の黒川伊保子さんによると、脳の本番は56歳から始まるといいます。脳は成熟期を迎え、不要なものを捨てているだけなのです。
物事を吸収して覚える機能は20代、それを組み立て優先順位づけなどができるのが30代、いらないものを捨て出すのが40代、物事の本質や全体像が見えるようになるのは56歳。50代の脳は、仕事の本質を見極めるには、とても適した状態なのです。
たとえ50代になっても、勉強を始めるのに遅いということはありません。今からでも学び直し、吸収し、ビジネスに活かしていきましょう。
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