憧れのカリフォルニアのワイナリーで働くには
ブドウ畑に沈みゆく夕日を眺めつつ「今日も良く働いたな」と汗を拭いながら、ワイングラスを傾ける。都会での喧騒から離れたそんな暮らしを夢見る人も少なくないだろう。では、ワイナリーで働くには、どうすれば良いのだろうか。
一口にワイナリーで働くといっても、ワインメーキングから、セラーでの勤務、ブドウの摘み取り、ビジターセンターでのワイン注ぎ、研究要員、そして 財を成してワイナリーのオーナーになる等々、多様な選択がある。
カリフォルニアのワインカントリーから、日本にも関係のある2つのワイナリー、クロスペガス(Clos Pegase)、アーテッサ(Artesa)に取材した。
日本にも輸入されているミツコのワインこと、カリストガ市のクロスペガス・ワイナリー。クロスペガス副社長でジェネラル・マネジャーのジャクリーン・ダウナー氏によると、同ワイナリーでは仕事の空きがあった時に人材を採用する。8、9月の収穫時の季節的な採用があるものの、ワイナリーではフルタイム人員の採用は少ない。
クロスペガスでは普通、サイトに求人を載せ、履歴書などをeメールかファクスで送ってもらう。その後、技術、教育、経験に応じ、あまり時間を経ないうちに面接となるが、その面接は一度だけではなく2~3回に及ぶ。
「職種と社風に最高に合う候補者が選ばれるの」(ダウナー)。
以上は年間休暇などのある正社員の場合だが、一時的な雇用の場合はどうなのだろうか。
毎年収穫時になると、クロスペガスではCAEPという団体を通して、インターンが数人採用される。クロスペガス以外のワイナリーでもCAEPを使う。海外からアメリカで仕事の経験を得たい人々が、CAEPにある程度の費用を払うことで、最低賃金が払われ、ビザや保険などの面倒を見てくれる。