「仕事パツパツです」SOS出せない組織の根深い病 リモート出遅れ企業が信頼関係を築けない理由
旅行は好きですが、それ以上に仕事が楽しいんですね。それで、仕事へのモチベーションが上がった状態で帰ってくることができる、という感じですね。
旅行中も、仕事のことは考えます。忙しいなかではじっくり考えることができないので、貴重な時間になります。『タイム・スマート』では、テクノロジーのおかげで、ついメールやSNSをチェックしてしまい、楽しめなくなっているということが書かれていますが、よくわかります。ゆっくり考えたいのに、時間が断片的になってしまうんです。
ですから、旅行の際は、「この間は連絡してこないでね」と従業員に伝えて、携帯もオフにしてしまいます。そうすると、まとまって考える時間を作れますし、「休み明けにこれを実行してみよう」というアイデアなどを思いつくようにもなりました。
生産性アップには「時間をかけすぎない」
生産性を上げるために、時間を確保するということが言われますが、やはり企業として、従業員の休みや時間を確保して管理することが重要だと思っています。
弊社では、グーグルカレンダーを使ってみんなのスケジュールを公開しています。いま誰が何をやっているのか、どの作業にどのぐらいの時間がかかっているのかがわかるので、効率的に仕事ができているかどうかを判断できますし、同じ仕事をするなら、短時間で仕上げようと社内では話しています。
ものすごく一生懸命に仕上げてくる人に関しては、「適当なところで終わらせて、この作業に〇時間以上かけないでね」と言うようにします
100%の力で仕上げたものを出されて、それがまったく見当違いだったらかわいそうですし、時間をかけてクオリティーの高いものを仕上げようとすると、お互いの仕事の時間がどんどん膨張してしまってよくありません。
ですから、「この資料はパワポではなく、手書きでいいから、ある程度のところでまず見せてね。作成は〇時間ぐらいで」「これを調べてほしいけど、2時間で一度終わらせて、それを見せて」というふうに、かなり明確に伝えます。
従業員が仕事を抱え込んでパンクしているなと思ったときは、私がやったように、今抱えている仕事をすべて書き出すよう指示します。そうして、誰でもできる仕事ならほかの人にふるように指示して、その人しかできない仕事に専念してもらうように調整をします。
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