「仕事パツパツです」SOS出せない組織の根深い病 リモート出遅れ企業が信頼関係を築けない理由

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でも、LVMHは、8時間で絶対に帰らなければなりませんから、朝はまず、その日のスケジューリングを綿密にしていました。定時で帰る人のほうが評価もされていましたし、このときの経験はとても勉強になりましたね。

家事の外注への抵抗感

現在は、いつ何をやっていても自由ですが、朝早くから仕事をして、午後は自由に過ごすというスケジューリングが多いですね。月単位でも、「この週は旅行する」と決めて、それ以外の日程で仕事を終わらせるということをしています。従業員もそのようなスタイルです。

ただ起業後も、人を雇う余裕がなかった時期は、長時間働くことがありました。その頃のことを思い出しながら『タイム・スマート』を読みましたから、共感する点が多かったです。

私がやってみて特によかったのは、家事の外注ですね。私は、正直なところ、家事があまり好きではありません。それでも、自分でもやろうと思えばやれる家事を、1時間3000~5000円を支払ってお願いするステージなのだろうかという抵抗感がありました。

しかし、経営者仲間から、自分の時間をお金に換算したとき、家事の時間を仕事に費やせるなら、価値があるんじゃないかとアドバイスを受けたのです。

毎日忙しく、ろくなものを食べておらず、体調を崩したこともありました。家事代行の方に頼んで、栄養を考えた食事を作り置きしてもらったのですが、本当に助かりました。今では、栄養士の資格を持っている方に、体調や栄養状態を考慮したものを作っていただいたり、お弁当を作っていただいたりすることもあります。

決して安くはありませんが、やはり体は大事です。自分の時間は、自分にしかできない仕事に充てて、家事は専門の方にお願いしようと考え、忙しくなると依頼するようにしています。

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