「YouTube学習=ほぼ時間の無駄」の決定的理由 日本人の「見て、やった気になる病」の罪深さ

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アメリカやイギリスの授業では、まず、本を読み込んでくるように課題が出され、「授業は主にディスカッション」「宿題は論文」といったように、徹底的にアウトプットを求められます。

つまり、「読む」「見る」「発言する」「ディスカッションする」「発表する」「身体を動かす」などさまざまな形の「学び」が組み合わさったときに、効果は最大化するのです。

私は、もともと「恥ずかしがり屋な自分」を変えたくて渡米し、ニューヨークでコミュニケーション修業を重ねました

ワークショップや授業など、毎日、手当たり次第に参加してみましたが、「教わる」だけではなく、ひたすらに人前で「話す」「演技する」「声を出す」「身体を動かす」などといったアウトプットの実践を求められました。それが、何よりの学びになり、自分を大きく変えることができました。

今後は「○○だけ」から脱却した「ハイブリッド教育」

日本には、こうした「ハイブリッド教育」の機会がまだまだ少ないように感じます。インプットのみでアウトプットがない。受け身、一方通行に終始する。いまの時代に、1秒で検索できる知識を必死に暗記しても、あまり意味はないのではないでしょうか。

その学びを「血肉」とするためには、「○○だけ」を脱却する必要があります。たとえば、聞いたこと、見たことをベースに次のようなことをすることで、より身につくはずです。

●書き起こす
●メモにする
●文章化する
●口にする
●話し合う
●さらに調べてみる
●身体を動かす
●実践する
●ディスカッションする

コミュニケーションや話し方も同じです。

理論だけで、頭でっかちにならないように、実際に口を開き、身体を動かし、人前に立つ。さまざまな「学びの実践」を重ね合わせることが、何よりの学びになっていくはずです。

岡本 純子 コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師

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おかもと じゅんこ / Junko Okamoto

「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティブ・スピーチコーチ&コミュニケーション・ストラテジスト。株式会社グローコム代表取締役社長。早稲田大学政経学部卒業。英ケンブリッジ大学国際関係学修士。米MIT比較メディア学元客員研究員。日本を代表する大企業や外資系のリーダー、官僚・政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング」に携わる。その「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれる。2022年、次世代リーダーのコミュ力養成を目的とした「世界最高の話し方の学校」を開校。その飛躍的な効果が話題を呼び、早くも「行列のできる学校」となっている。

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