社会人も必見「東大リスニング問題」超攻めた中身 来たるべき未来を予知していたような問題が多数
オールラウンドな英語力が試される
東大入試の英語の試験時間は120分で、そのうちの約30分が聞き取り問題(リスニング)にあてられています。全体の約4分の1。入試でリスニングを出題する大学はほかにもありますが、その分量や難易度などを見ても、東大の力の入れ方は群を抜いていると言っていいでしょう。
私は鉄緑会という学習塾で英語を教えていますが、東大の「リスニング重視」という姿勢にはおおいにうなずけます。生徒の英語力を測る試験形式を1つだけ選べと言われたら、私は迷うことなく「リスニング」と答えるでしょう。
リスニング問題で測られるのは、単に英語の音声を聞き分ける能力ばかりではありません。英文の読解力、単語、文法、さらには英語圏の文化についての知識なども含め、オールラウンドな英語力が試されるのです。
実際、塾内でトップ層にいる生徒たちは、おしなべてリスニングが「超」がつくほど得意です。例外は1人もいません。「いっそのこと、英語の学力試験はリスニングだけにすればいいんじゃないか」と冗談半ばに語る講師もいるくらいです。
東大入試のリスニング問題はABCの3つのパートからなり、それぞれ500~600語の英文(会話、講義など)が読まれ、解答は記号選択式です。英文の内容はどれも知的興味をそそるものばかりで、受験生でなくても十分に楽しめます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら