社会人も必見「東大リスニング問題」超攻めた中身 来たるべき未来を予知していたような問題が多数
2018年に、東大受験界隈では静かな衝撃が走りました。リスニング問題の選択肢が、長らく4択だったものが、5択となっていたのです。これがどれほどの負担を意味するのか、想像してみてください。
まず、ランダムに答えた場合の正答率が25%から20%に下がります。さらに見落としてはならないのは、選択肢を読むのにかかる時間も25%増えるという点です。
大半の受験生は、リスニングの放送が始まる前に、冊子に印刷されている問題と選択肢を読み込みます。いわゆる「下読み」です。5択になることで、下読みにかける時間が増えます。今までは3分だったものが、それではとても足りず、5~6分は必要になってきます。すると今度は、リスニング以外の問題を解く時間が削られます。いまでは、東大の英語を全問解き切るのは不可能だとまで言われています。
4択から5択へ。たったそれだけの変化でも、受験生にとっては重い足かせとなります。「東大のリスニングは得点源」などと言われていたのは過去の話なのです。
英語の試験全体の難易度が上がった
東大の狙いは何か。その真相はわかりません。1つだけ確かなのは、英語の試験全体の難易度が上がったという事実です。つまり英語が「得点差のつく科目になった」ということです。
数年前までの東大入試では、合否を分けるのは、なんといっても数学、そして理系なら理科、文系なら社会でした。英語を多少苦手としていても合格は可能だったのです。
それが2018年を境に一変しました。東大が受験者に開示している得点情報を見ても、2018年あたりから、明らかに難化したことがわかります。
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