意外!「最初に野菜を食べる」では痩せにくいワケ むしろ最初に「白米」のほうがいい?

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「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン 改訂第2版」には「低血糖の程度が高度で持続すると昏睡に至り、低血糖昏睡が5時間以上経過すると血糖が回復してもさまざまな後遺症が出たり、重症の場合には植物状態になったり、死に至る可能性がある」と記されています。太る太らないという問題ではなく、命に関わるのが低血糖なのです。

実は、この低血糖がダイエット中の食欲を乱す原因となっていることが多いのです。

ガイドラインでは、60mg/dl以下を低血糖と診断して対応するとされていますが、実際には80mg/dlを下回ると低血糖の前兆のような症状が出る人が多くいます。

私自身も「FreeStyle リブレ」と呼ばれる24時間血糖値を測定する機械を何度か使って測定しましたが、血糖値が70台になると、軽い脱力感や集中力低下などが出現しました。

そして実は、70mg/dl台という軽い低血糖状態のときに、食欲が強くなってしまうのです。何度も話しているように、血糖値は体のエネルギー源のバロメーターになります。

血糖値が下がっている状態というのは

なので、血糖値が下がっている状態というのは、体にとってエネルギー源が足りない危機的な状態であり、エネルギー源となる食べ物を早急に補給すべきと判断されます。その結果、食欲が強くなって食べるという行為が引き起こされます。

『101の科学的根拠と92%の成功率からわかった 満腹食べても太らない体』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

しかも、低血糖の状態から食べると、気持ちもソワソワして勢いよく食べてしまうので、満足感が得られずにたくさん食べすぎるのです。特に、お昼前や夕方などは血糖値が下がりやすく、低血糖になりやすい時間帯になります。

朝食を食べずに仕事に行くと、お昼ご飯前にイライラや頭痛、脱力感が起こって、昼食を食べても満足できなかったという経験はないでしょうか? もし経験があれば、それは低血糖になっていた可能性が高いでしょう。

低血糖といえば、医者に話をすると先に述べた60mg/dl未満の病的な状態のみを想像します。しかし実際には、70mg/dl台、60mg/dl台といった軽度の低血糖は健常人でも頻繁に起こしている人も少なくなく、それが食欲の乱れを招いているのです。

このように血糖値に関しては、高血糖だけでなく低血糖も問題視して扱って正常範囲内に抑えることが、血糖コントロールの本質であり、食欲のコントロールとダイエットにも影響してくるのです。

富永 康太 食欲コントロールダイエット協会代表理事

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とみなが こうた / Kouta Tominaga

西日本リハビリテーション学院卒業後、理学療法士として、延べ3万人の患者の治療に携わる。
その中で、「体に元々備わっている機能を正常に戻す」理学療法士の根本的治療の知見が、体重コントロールにも通ずることを実感し、ダイエットについて学び始める。2016年5月に体質改善サロンとして「Leaf」開業。
2019年「一般社団法人 食欲コントロールダイエット協会」設立。
オンラインサロンでは、年間200人を超える人のダイエットを指導。
情報発信としてSNSでも積極的にダイエットに関する情報を日々発信しており、SNS総フォロワーは15万人を超える。

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