意外!「最初に野菜を食べる」では痩せにくいワケ むしろ最初に「白米」のほうがいい?
もちろん、一番高い値でも正常範囲に入っているのです。逆に野菜を先に食べると、ごちそうさまをしたときに血糖値が上がっていないために満足感が得られずに、食後に余計な間食をしてしまうことになるのです。
このように、野菜を先に食べて血糖値を上げないようにするのは糖尿病の人には有効でしょう。ただ、健常人のダイエットに対して有効かというと、そうともいえないので注意してください。特に食後に満足感が得られずに何かをつまんでしまうのであれば、白米から先に食べるのを試してみることをお勧めします。
血糖値を味方につける
先に話したように、血糖値は食欲に関わりダイエットに大きく影響します。血糖値を味方につけることがやせるために重要になるのです。
ただ近年では、糖質制限がはやったせいか「血糖値のコントロール=できるだけ血糖値を上げない」という説明がされている本や情報がほとんどだと感じています。
確かに、血糖値の異常な上昇を抑えることはダイエットにおいて大切です。ただ血糖値をコントロールすることの本質は、「上げないほどやせる」ではなく、「最適な値で安定させる」ということです。
最適な値で安定させるとは、簡単にいえば「必要以上に上がらないし、必要以上に下がらない」ということです。ダイエットで血糖値というと、上限ばかりが意識されていますが、実は食欲において問題となるのは、血糖値が下がりすぎてしまうことなのです。
「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン 改訂第2版」によると、血糖値が60mg/dl以下の場合、低血糖と診断し対応するとされています。
低血糖とはその名の通り、血糖値が下がってしまっている状態です。血糖値は、55mg/dlまで下がると発汗、振戦、動悸、悪心、不安感、熱感、空腹感、頭痛、倦怠感などが出現し、50mg/dlを下回ると、眠気、脱力、めまい、疲労感、集中力低下、霧視、見当識低下、不安感、抑うつ、攻撃的変化、不機嫌、周囲との不調和、30mg/dlを下回ると意識障害が起こると言われています。
血糖値は、体のエネルギーのバロメーターです。血糖値が低いということは、生きるために必要なエネルギー源が足りないということになります。血糖値が上がってしまう高血糖ばかりが問題視されがちですが、体にとって危険なのは高血糖より低血糖なのです。
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