韓国発「悪魔的なパン」が日本人を魅了する必然 単なるマリトッツォの後釜ではないマヌルパン

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しかし、どこでも気軽に食べられるようになってしまったことから、新鮮味はなくなった。次に目新しいパンを探していた人たちが見つけたのが、マヌルパンだ。こちらは、たっぷりのニンニクを使うところが、ニンニクを効かせた食品が目立つ韓国らしい発想である。

そして、クリームチーズと組み合わせた甘じょっぱさは、醤油と砂糖などの甘じょっぱさをこよなく愛する日本人好みである。また、パンとニンニクの組み合わせ自体は、ガーリックトーストですでにおなじみである。目新しさとなじんだ味を併せ持つパンがヒットするのは、必然と言える。

「新しいけれど、親しみやすい」という共通点

2つの流行から見えるのは、世界的にもバラエティが豊富な日本の菓子パン・総菜パンは、その存在が当たり前になり過ぎ、あまり目立たなくなっていたからかもしれない。パンはもはやブームという言葉がそぐわないほど、次々と新しいアイテムがヒットする。

サンジェルマンでは、マヌルパン用のポスターを作るなどしてプロモーションをしている(編集部撮影)

しかし菓子パン・総菜パンで最近流行したものはそれほど多くなく、具材を選べるコッペパン、各地のご当地パンが目立つぐらいだ。そのうちご当地パンについては、話題を知ることができても、ご当地以外の人が日常的に手に入れることは難しい。

そこへ登場した、イタリア発のマリトッツォ、続けて注目を集める韓国発のマヌルパンは、目新しいと同時に親しみやすい。なぜ日本で今までなかったのだろう、と思わせるほど日本人の好みに合っている。新しい発想は、外の世界にあったのだ。そのうえ外国で人気、という点自体に話題性がある。

特に興味深いのが、マヌルパンだ。韓国のストリートフードや若い世代に人気の料理は、2010年代後半の第3次韓流ブームでいくつもヒットしている。チーズタッカルビ、チーズドッグ、高級かき氷と、次から次へと出てきている。

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