ちなみにランク外では、過去最高益のトヨタ自動車(最高額-最低額=119万円)と、業績不振のさなかにあるソニー(同128万円)が同順の386位、構造改革完逐とされるパナソニックは258位(155万円)と、年収激変度としては総じて「中の上」クラスとなった。
「年収安定企業」の労働環境には格差あり?
ここまで激変度の高い企業を見てきたが、逆に年収のバラツキの低い安定型にはどんな企業があるだろうか。最も標準偏差が低かったのは北洋銀行。同じ地銀の西日本シティ銀行、また元国営のNTTドコモや東日本旅客鉄道など、いかにも納得できる企業もあれば、単に低位安定型で労働環境がよいとはいえない企業も含まれている。
待遇が上がらないから定着率が悪いのか、定着率が悪いから待遇を上げても無駄だと思うのかは解釈がむずかしいところだ。ただ、業績を伸ばしているにもかかわらず年収にさほど変化がないならば、やはり働きがいのない企業ということである。
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