ハイテクラケット「バボラプレイ」の実力 これであの錦織圭選手に近づける?
「やっぱり、打点がバラバラだ」
数分間のラリーの後、使っていたテニスラケットから、ブルートゥース(無線)を使い、たった今プレーしたデータを自分のスマートフォンに転送する。さらにアプリで、自分のテニスのプレー内容を分析する。
プレー時間、ストローク数、フォアとバックの内訳などさまざまなデータが表示される。一番気になっていたのはボールがラケットのどこに当っているか。覚悟していたことではあるが、見事にバラついている。打点が安定している上級者とは大違いだ。
トップ選手の協力を得て開発した
8月末、東京・品川プリンスホテルで、スポーツ用品メーカーのダンロップスポーツとフランスのテニス用品メーカー、バボラVS社(以下、バボラ社)が協同で、通信機能搭載テニスラケット「バボラプレイ ピュア ドライブ」(以下、バボラプレイ)の説明会と試打会を開催した。
1875年にフランスでストリング(ガット)メーカーとして創業したバボラ社は、94年からはテニスラケットも発売。全仏9勝など4大大会14勝のラファエル・ナダル選手(世界ランキング2位)など多くのトップ選手が同社製のラケット、ストリングを使用する、世界有数のテニス用品メーカーだ。
バボラ社が投入した戦略製品がバボラプレイは、同社のベストセラーラケット「ピュアドライブ」のグリップに、加速度センサー、ジャイロセンサー(傾きなどを計測)、コントロール用IC、バッテリーなどを内蔵。これを使えば、ストローク、サーブ、スマッシュなどのプレーデータを記録することが可能。ブルートゥース経由でスマホやパソコンへデータを転送し、自分のプレーをグラフや数値でわかりやすく分析することができる。
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