ハイテクラケット「バボラプレイ」の実力 これであの錦織圭選手に近づける?

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こうしたハイテクのスポーツギアは近年増えている。主にランニングのデータを記録するナイキの「ナイキ+(プラス)」、ゴルフスイングを計測する「フルミエール」などはよく知られている。

背景にあるのは、スマホの進化と普及だ。スマホ搭載される各種センサーは高性能化・小型化・低価格化が同時に進み、これまで不可能だった動きの計測が可能になった。集めたデータはスマホで簡単に分析することができる。

 公式大会でも使用可能

テニス用では、ソニーが今年5月に発売した「スマートテニスセンサー」がある。これはラケットのグリップエンドに付けるセンサー。取り外し可能なため、複数のラケットで使うことができる(現時点ではヨネックスの一部ラケットのみ対応)。

これに対し、バボラプレイはラケットのグリップ内部にセンサーやバッテリーを埋め込んでいるため、通常のラケットと重さやバランスが変わらない。シビアなプレーをするトップ選手にとってこれは大きい。14年にITF(国際テニス連盟)から公認を得ており、4大大会を含めた公式戦で使用可能だ。

開発段階では、ナダル選手を含む選手100人がかかわっている。計測データとトップ選手の感性とすり合わせることで、より正確な計測ができているという。

ダンロップスポーツマーケティング三村修平専務は「プレーの違和感がない。真剣な試合のデータも取れる」とバボラプレイの利点を強調する。

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