ハイテクラケット「バボラプレイ」の実力 これであの錦織圭選手に近づける?
バボラプレイは13年12月から米国、今年に入ってから欧州各国で販売を開始。9月からは国内販売権を持つダンロップスポーツを通じて、210本の数量限定ながら日本でも販売する。
具体的にバボラプレイで何ができるのか。
プレー時間、ストローク数(合計、フォア、バックなどの種類ごと)、さらにスピンかスライスかといった球種ごと、ラケット面のどこでボールを打ったかといったプレーデータを知ることができる。また、データを基にテクニック、耐久力、パワーが点数化される。インターネットを使ったソーシャル機能が用意されており、世界中のユーザーとデータを比較したり、順位を競ったりすることもできる。
バボラ社アジア・パシフィックのロジェ・ギレム・セールス&マーケティングディレクターは「これまでテニスでは試合以外にパフォーマンスを評価するものがなかった。これからはデータを記録、比較できる。モチベーションを向上して練習することができる」とその狙いを語る。
自分の弱点を把握しやすくなる
プレーデータわかるだけと思うかもしれない。だが、これが意外に面白いのだ。正直、“見える化”された自分のプレーは受け入れがたい。自分ではスピンをかけているつもりのショットがそうなっていない。「こんなはずじゃない」と思いつつも、うすうす感じていたことでもある。打点がバラつきからも自分の欠点がよくわかる。
だが、そのことによって打点やスピンを明確に意識するようになる。やるべきことが整理され、プレーに集中できる。もちろん、すぐに数値が変化するほど甘くはないが、練習のモチベーションは間違いなく上がるだろう。きっと上達スピードも上がりそうだ。
全米オープンで大活躍の錦織圭選手に少しでも近づけるかも知れない。ちなみに、錦織選手はバボラのライバルであるウィルソンのラケットを使っている。
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