競馬である。
28日に東京競馬場で行われるジャパンカップ(第12レース、芝の2400メートル、G1)の話をするのは、MMTを批判するのと同じくらい馬鹿馬鹿しい。
ジャパンカップがつまらなくなった3つの理由
本命はコントレイル。以上。それ以外にいますか? シャフリヤールが唯一の対抗馬だが、不良ばばとはいえ神戸新聞杯4着惨敗、体調にも精神的にもダメージが心配される中、王者に勝てるとは思えない。穴はオーソリティだが、せいぜい2着候補でそれが3番人気だから、意味はない。以上。
なぜ、ジャパンカップはこんなにもつまらなくなってしまったのか。まず、日本の馬が強くなりすぎて、海外の参戦が激減したこと。しかも、日本のスピードが出る硬い馬場では、強い海外馬でも勝てる可能性がゼロということで強い馬ほど来なくなった。
第2に、世界的な傾向でもあるが、とりわけJRA(日本中央競馬会)、日本の馬産において、短距離のレース、馬の生産を好むようになり、クラシックディスタンスの1マイル半(2400メートル)のレースを好む馬が大幅に減少したことである。
JRAの古馬G1は12レースあるが(芝平地)、2400メートル以上は、ジャパンカップの他は、春の天皇賞(3200メートル)と年末の有馬記念(2500メートル)だけである。ダービーが2400であり、クラシックディスタンスとは1マイル半であるにもかかわらず、2400のG1レースは1つしかないのである。G1よりも下のレースではさらに比率は低下し、これこそが、日本の競争馬が凱旋門を勝てない理由であり、長期的には強い馬が出なくなる危険性を示している。
アメリカでは2400のレースは非常に少ない。だがダートが中心であり、かつ、最初からガンガン飛ばし、それでいて最後の直線もスピードが必要である。だから、スピードと極限のスタミナが、2000メートル以下でも十分試されるのであり、だからこそ、同国産馬は、短距離のダートばかりのレースをやっていても、欧州でも芝でも長距離でも走る馬を生産できるのである。JRAはクラシックディスタンスが最重要であることを再認識してもらいたい。
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