7月調査で接種を希望していなかった人(「あまり接種したくない」「絶対に接種したくない」)について、9月調査における接種状況・意向をみると、全体で49.8%(208人)は接種希望がないままで(「9月も接種希望なし」とする)、36.8%(154人)は接種、または接種予約を終えていた(「希望なし→予約・接種済」とする)。
残る13.4%(56人)はまだ予約はしていないが「すぐにでも接種したい」または「しばらく様子を見てから接種したい」と回答しており、接種意向はあるものの予約には踏み切っていない状況だった。
年齢別にみると、60~74歳は7月調査ですでに接種または予約をしていた人が多かった。20~39歳、40~59歳は、いずれも半数弱が「9月も接種希望なし」、4割弱が「希望なし→予約・接種済」で両者に大きな差はない。「9月も接種希望なし」の平均年齢は45.9歳、「希望なし→予約・接種済」の平均年齢は44.0歳だった。
■7月接種希望なし者の9月の接種状況・意向
希望なしの人が「予約・接種」に踏み切った理由
「9月も接種希望なし」と「希望なし→予約・接種済」について、この3カ月間の新型コロナウイルス感染による健康への影響に関する不安の変化を次ページの図表に示す。
「感染による健康状態の悪化」に関して、不安と感じている(5段階評価の「非常に不安」または「やや不安」)人の割合は、7月時点ですでに差があり、「希望しない→予約・接種済」が55.2%に対して「9月も接種希望なし」が43.8%と、10ポイント近く差があった。
不安に感じる割合は、9月調査では、順に59.1%、48.1%と、いずれも4ポイント程度上昇した。国内の感染状況を考慮すると、新規感染者が多かった時期であり、身近に感染したことを見聞きした人が増加したと思われるほか、当初指摘されていた「三密(密閉空間、密集場所、密接場面)」を避けていても感染をする人が出ており、改めて感染不安を感じたものと考えられる。
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