最後、3つめのポイントは、「Hack=小ワザ」を使うことです。
簡単な「『設計図』を描く」こと、「速く描く」ことは、楽しく絵を描くための「賢いやり方」です。それに加えて、もう1つ忘れてはいけないのは、「Hack(ハック)=小ワザ」を使うことです。
「Hack」などというと、「コンピュータのセキュリティーシステムに侵入すること」などを連想するかもしれません。しかし最近、「Hack」という言葉は、「面倒な問題を賢くすばやく解決する方法」、つまり「知っておくと便利なちょっとした小ワザ」を意味するようになりました。
「コインで円を描く」「クレジットカードでまっすぐな線を引く」「自分の小指や親指をなぞって、楕円を描く」など、『誰でも30分で絵が描けるようになる本』に掲載している25のレッスンには、誰でも簡単に使える「小ワザ」をたくさん盛り込んでいます。
「小ワザ」を使うからといって、けっしてズルをしているわけではありません。マグカップで円を描くのも、ただ道具を使っているというだけで、邪道でも何でもありません。
場所を選ばず、「描きたいとき」に描けるようになる
「絵の描き方を学ぶのは、とても時間がかかるのでは?」と思いこんでいる人も多いようです。「フルーツを盛った皿と何時間もにらめっこする」とか「美術館で半日近くかけてスケッチする」とか想像しているに違いありません。
もちろん、そういうやり方もあると思います。しかし、絵が描けるようになるためには、膨大な時間も、特定の場所も必要ではないのです!
そこでわたしは、どんな人でも「あっという間に絵が描ける実践的な方法」を考えてみました。今回紹介した「3つの基本ポイント」を身につけたら、場所を選ばず、描きたい気分になったときにはいつでも、「30分で作品を描き上げる」ことができます。
絵は描いてこそ楽しめるものですし、描くことで創作意欲も高まっていきます。「これまで絵なんてまともに描いたことがない」という人でも、もちろん大丈夫です!
ぜひ「3つの基本ポイント」を身につけて、「絵を描く楽しさ」を実感してみてください。
(翻訳:井上麻衣)
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