「CX-5」4年目でビッグマイナーチェンジの意味 期待の「FRプラットフォーム」はどうなるのか

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特別仕様車として登場した「Sports Appearance」(写真:マツダ)
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「FRプラットフォームでモデルチェンジ間近か」と言われていたマツダ「CX-5」が、デビュー4年目でビッグマイナーチェンジを発表。12月上旬に発売するとアナウンスされた。なぜ、このタイミングで大掛かりなマイナーチェンジを実施するのだろうか。

CX-5は、2017年2月にデビューしたマツダの主力ミッドサイズSUVだ。マツダの世界販売の3分の1(2020年の実績は約29%)を占める大黒柱である。その大黒柱が、デビュー4年目でビッグマイナーチェンジを行う。

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マツダの場合、毎年のように商品改良を行っているが、今回はこれまでにない大きな改良範囲となっており、マツダは「大幅改良」と称している。

その内容は、エクステリアデザインにはじまり、車体構造から走り味、運転支援まで多岐にわたるもの。デザインでは、ライトを含むフロント周りを一新。従来からある「魂動デザイン」コンセプトはそのままに、より力強さをアップさせている。

インテリアではシートを改良し、着座姿勢を理想に近づけたほか、車体とシートの取り付け剛性をアップし、より“人馬一体の走り”を味わえるようになっているという。荷室は使い勝手を向上。ボディとサスペンションにも手が入っており、車体フレームに減衰構造を採用し、スプリング&ダンパーの特性を見直した。

さらに、3つの走行モードを切り替える「マツダ インテリジェント ドライブ セレクト(略称:ミードライブ)」を採用。運転支援では、先進機能ヘッドライトが進化し、クルージング&トラフィック・サポート(ステアリングアシスト機能付きのACC)を導入した。

さらに、2つの特別仕様車を追加したのもトピックだ。1つは全身をブラックにまとめた「スポーツ・アピアランス」、もう1つはアウトドア風味を強めた「フィールド・ジャーニー」で、以前からある上質さを磨いた「エクスクルーシブ・モード」と合わせ、3つのテイストから選べるようになった。

もう1つの特別仕様車「Field Journey」(写真:マツダ)

搭載エンジンは従来のとおり、2.0リッターと2.5リッターのガソリンエンジン、2.2リッターのディーゼルエンジンのまま。価格は、267万8500円から407万5500円となる。

FRプラットフォームの「ラージ商品群」とは?

ここで気になるのは、噂されていた「FRプラットフォーム採用」だ。

マツダは、かねて従来のFFプラットフォームによるクルマ作りだけでなく、 FRプラットフォームを採用した、よりサイズの大きい商品群を開発すると発表しているのだ。

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