「CX-5」4年目でビッグマイナーチェンジの意味 期待の「FRプラットフォーム」はどうなるのか

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FRプラットフォームの登場にともない、これまでのFFプラットフォームのモデルを「スモール商品群」、将来のFRプラットフォームを「ラージ商品群」とマツダは呼ぶ。

では、マツダの大黒柱であるCX-5の未来はどうなるのか。

一部からはCX-5に対して「FRプラットフォームが採用されるのではないか」との期待が持たれていた。しかし、残念ながら「FR化」の期待は、10月に発表されたマツダの発表「2022年以降のクロスオーバーSUV商品群の拡充計画」によって、ほぼ否定されている。

この発表で、マツダは2022年以降に、「CX-50」「CX-60」「CX-70」「CX-80」「CX-90」という5種のSUVの投入を予告している。しかし、FRプラットフォームを使うラージ商品群は、「CX-60」「CX-70」「CX-80」「CX-90」の4モデルで、「CX-50」はスモール商品群に類するという。

同時に「CX-5」は、「今後も継続的な商品改良によって大切に育てていく計画」だという。明確に「FR化しない」とは言わなかったものの、「フルモデルチェンジはまだ先だ」という意味であろう。

「CX-50」は去る11月15日にオンラインで世界初公開された。

ワイルドな雰囲気を強調したスタイリングの「CX-50」(写真:マツダ)

「SUVらしい存在感やオフロード性能を求められるアメリカに、新たなラインナップの中核として導入する」というアメリカ専用モデルである。FFプラットフォームを使うという意味ではCX-5と兄弟になるが、アメリカ向けに、もっとオフロードイメージを強めた別物だ。

多いようで、実際は少ないラージ商品群

ここで疑問に思うのが「マツダのような小さなメーカーが、一気に5つもの新規モデルを投入するのは厳しいのではないか」という点だ。

たしかに、一気に5モデルは無理がある。

しかし、ラージ商品群は4モデルあるといっても、実際のところボディは通常版とワイド版の2つしかない。それぞれに2列シートと3列シートを用意することで「2×2=4モデル」としており、実質的には2つのボディを開発しているだけなのだ。

しかも、2つのボディは市場によって使いわけ、1つの市場には1つのボディしか投入しない。その1つのボディに2列シートと3列シート仕様があり、それぞれに別の名前があるというだけだ。

現在の「CX-8」は3列シートを備える(写真:マツダ)

北米市場には、「ワイドボディの2列シート」であるCX-70と、「ワイドボディの3列シート」であるCX-90。日本やヨーロッパには、「通常ボディの2列シート」であるCX-60と「通常ボディの3列シート」であるCX-80ということになる。

つまり、2022~2023年にかけて日本に登場するマツダの新顔は、CX-60とCX-80の2モデルだけ。2年をかけて2モデルを追加するのであれば、マツダのような小規模メーカーでも無理はないだろう。

次ページ狙いは「出遅れたアメリカ」での拡販
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