10代女子を拉致から救ったTikTok「助けてサイン」 監禁中の車内から送ったシグナルから通報へ

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合図を見たからといって必ずしもすぐに当局に通報する必要はないが、可能であれば安全に助けの手を差し伸べてほしいと、カナダ女性基金はアドバイスしている。このハンドジェスチャーはアメリカの手話と対応しておらず、効果のほどは一般の認識が高まるかどうかにかかっている。

カナダ女性基金でパブリック・エンゲージメント(PR活動)を担当するアンドレア・ガンラジは8日、「とても危険な状況の中でこの合図を使える人がいて、さらに対応方法を知っている人がいたと聞いて、ほっとした」と話した。

カナダ女性基金がこうしたハンドジェスチャーを使うことに決めたのは、簡単にできて、ビデオ通話中にしっかりと見えるという理由からだったそうだ。ガンラジは、ジェスチャーの認知度が上がってきていることには勇気づけられるが、さらなる啓蒙・普及活動が必要だと話す。

隠された事件を伝える手段

「こうした事件は、閉じられた扉の向こうで発生するため表面化しづらい。ニュースで耳にするのよりもずっと多くの事件が、沈黙に包まれて見えなくなっていることを私たちは強く認識している」とガンラジは言う。

全米行方不明・被搾取児童センターの広報担当、アンジェリン・ハートマンは8日、ケンタッキー州で少女が救出された今回の件について「いかに多くのことがうまくいったかということ」を考えると驚きを禁じえない、とコメントした。

「私たちは常々、1人の人間が気づくことで子どもの行方不明は解決すると言っている。今回はそうした人物がいたわけだが、自分がいつその1人になるのかを知ることは決してできない。今回の事件では、少女が合図を送り、それに目を留める人がいて、そして通報が行われた」

(執筆:Daniel Victor記者、Eduardo Medina記者)
(C)2021 The New York Times Company

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