10代女子を拉致から救ったTikTok「助けてサイン」 監禁中の車内から送ったシグナルから通報へ

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
コロナ禍、TikTokで拡散されたカナダ女性基金が考案した「助けて」のハンドサイン(写真:カナダ女性基金ホームページより)

ノースカロライナ州アシュビルで失踪届が出されていた少女は11月4日、ケンタッキー州を走行中の車の助手席で危険な状況に置かれる中、行き交う車に向けて窓越しに手を振っているように見えた。

だが、あるドライバーは少女が普通に手を振っているのではないことに気がついた。TikTokでこの合図を目にしたことがあったからだ。

カナダ女性基金が考案した「サイン」

ローレル郡保安官事務所によると、16歳のこの少女は親指を手のひらに向けて折り曲げ、それをほかの指で包み込む新しい救難信号を使っていた。家庭内暴力などにさらされ助けを必要としていることを知らせるためにカナダ女性基金が考案したもので、過去1年にわたり主にTikTokで拡散していた。

合図に気づいたドライバーは911(日本の110番と119番に相当)に通報し、少女が助けを求めるハンドジェスチャーを使っていたことから、トラブルに巻き込まれている可能性があると伝えた。通信指令室の係官らは合図のことをよく知らなかったが、郡保安官代理が車を停車させて調べたところ、2日前に両親が失踪届を出していた少女であることがわかった。

郡保安官代理は車を運転していたノースカロライナ州チェロキー在住のジェームズ・ハーバート・ブリック(61)を不法監禁の容疑で逮捕。郡保安官事務所によると、ブリックは携帯電話に児童ポルノ画像があったため、児童ポルノに関する罪にも問われている。

次ページ保安官も効果を絶賛
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事