「ナンパ好き」源頼朝が一大勝負で見せた"別の顔" 大勢の武士を味方につけるため賭けに出た!

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ただのナンパ好きの男、源頼朝がなぜ天下をとれたのでしょうか(写真:ぽちさん/PIXTA)
チームはバラバラ、成績が上がらない、部下が言うことを聞かない……。現代はリーダー受難の時代です。なりたくてなったわけでもないのに、責任を背負わされ、結果を求められる人も多いようです。「もう降りたい」と思うことも多々あるでしょう。
「そんなときは日本史に学んでみてはいかがでしょうか」というのは、歴史作家の加来耕三氏です。「歴史の偉人たちが、いざというときにリーダーとしてどう立ち振る舞ったかは、現代のリーダーにも参考になるはずです」。加来氏の新刊『日本史に学ぶリーダーが嫌になった時に読む本』からそのヒントを紹介します。

 

令和4年(2022)のNHK大河ドラマの主人公・北条義時の主君が源頼朝です。この源氏の棟梁は、決して才覚、能力に恵まれたリーダーとはいえませんでした。

野心なくナンパに精を出した源頼朝

京都生まれの武家貴族だった頼朝は、父・義朝が平清盛と争って敗れたため、伊豆に流刑となってしまいました。以来、頼朝は仏法三昧の日々かと思いきや、彼が精を出したのはいまでいうナンパでした。きれいな人がいると聞くと、手紙を出して口説く毎日……。

「平家にあらずんば人にあらず」と言われるほど権勢を誇った平家を打倒しようなどと、大それた野心を彼はこれっぽちも胸に秘めていませんでした。できることなら早く許されて、荘園の幾つかでも返してもらえれば……。それが頼朝の偽らざる本心でした。

しかし、彼は成り行きから武装決起しなければならないハメに陥ります。北条政子と付き合ってしまったのがきっかけでした。

北条氏は地元の小豪族の1つであり、彼女は頼朝の監視役である北条時政の娘でした。2人の交際を知った時政は激怒し、2人を引き離そうとして、別の男性=平家の任じた代官・山木兼隆と政子の婚姻を取り決めます。

ところが、政子はこの婚礼を嫌い、頼朝の屋敷に駆け込んでしまいました。さぞかし頼朝は困惑したはずです。

彼にすれば、生命を懸けるほど、本気で政子と付き合っていたわけではありませんでした。一説によれば、本命は政子の妹であり、頼朝の従者・安達盛長が主人から託された手紙を勝手に届け先を姉に変更して、渡したのが交際の始まりとも伝えられています。

けれども、出だしはどうであれ、政子が頼朝のもとへ逃げ込んだ以上、婿となるべき山木はメンツにかけて、攻めてくるに違いありません。来なければ、武士としての一分が立たない時代でした。

頼朝にとって多少なり幸いしたのは、そのタイミングで平家追討を促す以仁王の令旨が届いたことです。こうなったら、この令旨を大義名分にして挙兵=山木を討とうと頼朝は決意したのです。

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