「世界で最も対等なカップル」のケンカに学ぶこと モメるのは「性差の問題」と思ったら大間違い

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『ほしいのは「つかれない家族」 ワンオペ家事&育児に絶望した私が見つけた家族のシアワセ』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

このカップルが家事育児分担でもめる原因には、キャパオーバーだけではなく、お互いの家事への取り組み方の違いもあります。

家事をためずに小まめに片付けたい由梨さんと、多少ためても気にならないべネッサさん。最近、由梨さんは「早く片付けたいと自分が動きすぎるのもよくないと気づいた。どこかで線引きして、目をつぶるところは目をつぶる。家がぐちゃぐちゃでもしょうがない、と諦めたら気持ちが少し楽になった」そうです。

こうして同性カップルである2人の生活の詳細を見ていくと、家事育児への考え方や取り組み方は、「性別」ではなく「個人差」が大きいと気づいた方も多いのではないでしょうか?

だからこそ、「男性だからできる・できない」「女性だからできる・できない」と性別でくくりすぎてしまうと、問題の本質からずれることもあるのです。

大事なことは…

大事なのは、家庭での役割分担は「性差」ではなく「個人差」で決めること。もめがちなときは、お互いの努力不足ではなくて、キャパオーバーをまず疑うこと。キャパオーバーになってお互いにキツくなってしまった場合、落ちついてから話しあって誤解を解くこと。このご家庭では、それを悪戦苦闘しながらもなんとか実行しているのだな、と感じました。

というわけで、今回のつかれないヒントは……

パートナーとのケンカにつかれた
↓産後のケンカはある程度はしょうがない!
でも、せめてお互いに
「チーム内ケンカ」ということを意識しよう。

 

ちなみに、この婦婦(ふうふ)を以前取材した記事はこちらです。「結婚、妊娠の経緯」「オランダ出産事情(産後ヘルパーなど)」「家事育児分担」「オランダの働き方事情」、こちらも興味深いので、よかったらぜひ読んでくださいね。

この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。
ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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