抗体検査は、今ではかかりつけ医や他の医療機関でも簡単にできます。1回の費用は実費で1800円ほどです。かかりつけ医であれば、おそらくこの価格で調べてもらえると思います。他の医療機関でも、まだ保険はききませんが、若干の診察料や手技料を支払えば検査は可能です。
慢性疾患として糖尿病を患っている人は、コロナ感染を受けやすく、また感染すると重症化しやすいとも言われています。したがって、国の方針としては、血糖値の高い人はワクチンを打つべきだという方針ですが、合併症などがある場合には慎重を期さなければなりません。
数値が正常に戻らない場合は?
そのワクチン接種の目安になるのが、ヘモグロビンA1c(エーワンシー)という指標です。ヘモグロビンは、血液中のブドウ糖と結合してグリコヘモグロビン(糖化ヘモグロビン)という形として血液中に存在しています。ヘモグロビンの中でこの糖化したものがどれくらいあるかを示すのが、ヘモグロビンA1cという指標です。
糖尿病になると、この糖との結合の度合いが激しくなり、ヘモグロビンの中のA1cが急増していきます。
この物質が、糖尿病の進行状況を測定する目安として使われているのです。正常値は5.9%以下です。それが糖尿病予備軍になると6.0〜6.4%の範囲内で変動します。そしてさらに6.5%以上になった場合には、治療を必要とする糖尿病の可能性があるので、食事療法や薬物治療を行うことになります。
ヘモグロビンA1cが、8とか10%など異常に上昇している場合には、数値が正常値に下降するまで治療した上で、ワクチン接種を受けたほうが無難かもしれません。いつまでも値が正常に戻らないときには、かかりつけ医の指導を受けるべきです。
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