「ちょっと投資でも」で失敗する人が知らない鉄則

堅実な資産形成には「努力」と「運」が欠かせない

このように、米国株投資ブームには、「成長を続ける米国経済の脅威的な強さ」という背景があるのです。しかし、いくら米国経済が強いといっても、投資対象である米国株が株式である以上、絶対はありません。

そこで今回は、将来に向けて堅実に備えたいと考えている方々に知ってほしい「心構え」の話をします。私がトレーダーとしてつねに意識していることで、キーワードは「努力」と「運」です。

優秀なトレーダーほど謙虚に努力する

私はいままで、さまざまなトレーダーをみてきました。成功したトレーダー、マーケットからの退場を余儀なくされたトレーダー。まさに悲喜こもごも……。

そのなかで、成功しないトレーダーに共通する傾向は、「自分が損をしたときに、マーケットのせいにする」ということです。よくいるでしょう。「俺が間違っているんじゃない。マーケットが間違っているんだ」と言う人。案外、こういう人がトレーダーには大勢います。しかし、それを言ってはおしまいです。

マーケットは、非常に大勢の市場参加者が集まり、その人たちによる、一種の多数決で価格が形成されています。マーケットが間違っていると考える人は、極端な言い方をすれば、民主主義の世界において独裁政権の素晴らしさを吹聴しているようなものです。

「マーケットはつねに正しい」ということを、トレーダーはつねに受け入れる必要があります。それは「つねに謙虚たれ」ということでもあります。実際、優秀なトレーダーというのは謙虚です。謙虚な人は「努力」をします。ここがポイントです。

トレーダーというのは、傍からみると、何やらその時々のひらめきや勘で、売ったり買ったりを繰り返しているようにみえますが、それだけでは決して生き延びることはできません。

料理は下ごしらえが大事だといいますが、それと同じで、成功しているトレーダーほど、実際にトレードする前の下準備を一所懸命にしています。

自分がいま持っているポジションを精査し、マーケット内外のさまざまな情報を集め、それを分析したうえで、何を売って何を買うのかという戦略を練るのです。

このように、売買の判断を下すための準備に時間を費やすほど、トレードで成功する確率が高まります。

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