「ちょっと投資でも」で失敗する人が知らない鉄則 堅実な資産形成には「努力」と「運」が欠かせない
人間は、持っている機能をつねに使っていないと、徐々に劣化していくといわれます。筋肉もそうですし、頭脳も同じです。つねに情報を収集し、何か新しい投資のアイデアはないか、繰り返し考える。こうして頭脳を使うことによって、徐々に頭脳の性能が上がっていくのです。
とにかく、何をするにもまずは量をこなすこと。「量は質に転化する」などといわれますが、まさにそのとおりだと思います。日頃から投資のアイデアを真剣に考える。そして実際にマーケットで、そのアイデアが通用するかどうかを試してみる。その繰り返しが、トレードを成功に導くのです。
これだけの努力ができる人は、まず間違いなく謙虚です。それとともに、強い好奇心も持ち合わせています。結局、好奇心があるからこそ、トレードに必要な下準備などの地味な作業も、コツコツと続けていくことができるのです。
運は「引き寄せる」ことができる
とはいえ、トレードには「運」も必要です。よいトレーダーになりたければ、運がよい人を目指すべきです。こういうと、大半の方は「運がよい人になれるかどうかなんてわからない」と思われるでしょう。気持ちはよくわかりますが、その考え方は間違っています。運はあくまで偶然性の高いものと思い込んでいるのではないでしょうか。
例えば、こんなシチュエーションを考えてみましょう。
個別株式5銘柄に分散投資していました。ある日大事件が起こり、マーケットは大波乱。保有している5銘柄も全部損失状態になってしまいました。そんな状態のとき、さらに悪い知らせが入ってきました。親が病気にかかり、急に入院費が必要になったのです。それを賄うためには、自分がいま、保有している銘柄を売却しなければなりません。ところが、前述したように5銘柄とも含み損が出ています。万事休す……。
そんなとき、保有している銘柄のひとつに、大きく買われる材料が出てきました。結果、この銘柄の株価上昇だけで、他の銘柄で抱えていた含み損をすべて補い、かつ売却益が出るところまで上昇したのです。本当にラッキーでした。
これを本当にラッキーだと思う人は、いつまでたっても投資の運はついてきません。
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