便利さとリスクが隣り合わせ、セキュリティ意識の向上を急げ
意外なことに、生産現場など、インターネットに接続していないパソコンでも感染のリスクはある。USBなどのメディアを介して感染すると、知らぬ間に設計から資材、生産計画など、自社の情報だけでなく、同時に顧客の機密情報まで被害が及ぶこともある。
ネットに簡単にアクセスできるスマートフォン市場の拡大が、これまで閉鎖的ゆえに安全と見られてきた携帯の安全神話に風穴を開けてしまう可能性も指摘される。
顧客の重要情報の流出が起これば、損害賠償請求に至る可能性もある。ウイルス対策をコストと考える向きはいまだに多い。だが、情報漏洩のリスクを考慮すれば保険のようなものだ。IPAのホームページ等を参考に、情報の持ち出しなど人的管理を含め、自社のセキュリティ対策をあらためて見直す必要がある。
(シニアライター:小長洋子 =週刊東洋経済2010年7月10日号)
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