カローラクロス対ヴェゼル、最新SUVを徹底比較 若干クラスは異なるが、価格ではライバル関係

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ヴェゼルのパノラマルーフイメージ図(写真:本田技研工業)

両モデルは、室内ユーテリティも高い。カローラクロスとヴェゼルは、ともにセンターコンソールやリヤセンターアームレスト、前後ドアポケットなどにドリンクを入れられるカップホルダーを装備。グローブボックスやセンターコンソールボックス、助手席シートバックポケットなど、小物が入れられる収納スペースも豊富だ。

また、スマートフォンなどの充電ができるUSB端子も、カローラクロスはセンターコンソールボックスの後部または内部(グレードで異なる)に装備。ヴェゼルでは、前席と後席の各2か所ずつ計4か所に設置する。さらに、いずれのモデルも、フロントコンソールトレイ内にスマホを置くだけで充電できるワイヤレス充電器を用意。カローラクロスは上級グレードのZにオプション、ヴェゼルはe:HEVプレイに標準装備し、ほかのグレードはオプションで設定する。

カローラクロスは家電製品が使える非常用電源を採用

カローラクロスのアクセサリーコンセント(写真:トヨタ自動車)

このように、両車は高い実用性を誇るが、カローラクロスで特筆すべきは、ハイブリッド車にオプション設定している「アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)」と「非常時給電モード」だ。これらは停電など非常時に役立つ装備で、車両駐車時に「非常時給電モード」にすると、電気ポットやドライヤーなどの家電製品を使用することができる。ヴェゼルにはこうした機能はなく、カローラクロスは「もしものときに頼れる」高い安心感も持つ。ちなみにトヨタは近年、多くのハイブリッド車に、車載バッテリーを非常用電源として活用する同様の機能を採用している。「災害に対する備え」といった、ハイブリッド車に対する新しい付加価値を提案している点も、カローラクロスに限らずトヨタ製ハイブリッド車の大きな特徴だといえる。

ほかにも両モデルは、最新の安全装備も万全だ。カローラクロスには「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」、ヴェゼルには「Honda SENSING(ホンダセンシング)」が全車に標準装備されている。いずれも衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い時加速抑制装置、高速道路などで車線をはみ出さないようステアリング操作を支援する機能など、今や新型車には「当たり前に搭載されている」といっても過言ではない数々の先進装備が満載だ。また、駐車時の運転支援でも、ナビのモニターで車両を真上からみるような映像を映し出す機能をいずれも備えるなど、両車の安全装備はほぼ互角だといえる。

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