カローラクロス対ヴェゼル、最新SUVを徹底比較 若干クラスは異なるが、価格ではライバル関係

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カローラクロスの車内空間(写真:トヨタ自動車)

両モデルの室内サイズは、カローラクロスが長さ1805mm×幅1505mm×高さ1265mm。対するヴェゼルは、長さ2010mm×幅1445mm×高さ1225~1240mm。車格が大きいぶん、幅や高さではカローラクロスのほうに余裕があるが、長さはヴェゼルが勝る。これは、ヴェゼルの車体に、独自の「センタータンクレイアウト」を採用した効果だ。「フィット」や「N-BOX」などにも採用するこの方式は、燃料タンクを一般的な車体後部ではなく前席の床下に設置することで、車内や荷室の広さを実現するホンダの特許技術だ。

2代目ヴェゼルは、先代でも定評があった足元スペースを35mm延ばしている。これにより、後席の座り心地は、同サイズの「ヤリスクロス」や「キックス」などと比べて広く快適だ。だが、やはりカローラクロスは車格が大きいぶん、前述のとおり、幅や高さがあり、着座時の開放感では上だろう。加えて、カローラクロスの後席には、2段階のリクライニング機構を備えるが、ヴェゼルにはない。後席に座る際、よりリラックスした姿勢を取れるという点でも、カローラクロスに軍配が上がる。

荷室の広さは互角だがヴェゼルはフルフラットになる

荷室の広さにおいても、カローラクロスは5名乗車時で487Lというクラストップレベルの大容量を確保する。また、6:4分割式の後席は、背もたれを左右どちらか一方のみ前方へ倒すことで、後席に1~2名を乗せたままで長尺物を積むこともできる。さらに左右の背もたれをすべて前へ倒せば、1885mmの奥行のある広いラゲッジスペースとなり、大きな荷物を積むことも可能だ。

ヴェゼルのラゲージスペース(写真:本田技研工業)

対するヴェゼルの荷室容量は非公開だが、こちらもクラストップレベルの広さを誇る。後席に6:4分割式を採用し、どちらか一方の背もたれを前方へ倒すことで、後席に人を乗せた状態で長尺物を積むことができるのも同様だ。

ただし、後席の背もたれをすべて前へ倒した状態では、完全にフラットなスペースを作れるヴェゼルに優位点がある。カローラクロスは、同様の状態にしても座面と背もたれの厚みぶんで400mm弱の段差ができ、完全にフラットにはならない。さらにヴェゼルは、前席の背もたれも前方に倒せば長さ約1900mmを確保できるため、大人2名が車中泊を楽しむことも可能となる。

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