カローラクロス対ヴェゼル、最新SUVを徹底比較

若干クラスは異なるが、価格ではライバル関係

カローラクロスのサイドビュー(写真:トヨタ自動車)

外観のデザインでは、どちらかというとワイルドなイメージのカローラクロスに対し、ヴェゼルはより都会的でスマートなデザインを採用しているといえる。こうしたデザインの違いは、ユーザーの好みがわかれるところだが、個人的には、近年ブームとなっているアウトドアのテイストがより強いのは、カローラクロスだと考える。外観だけでなく、後述する室内の広さや積載性など、高い実用性を備える点からも、同モデルは車中泊やキャンプといった「外遊び」のニーズによりマッチしていると思う。

ヴェゼルのサイドビュー(写真:本田技研工業)

ちなみに両車の車体サイズは、カローラクロスが全長4490mm×全幅1825m×全高1620mm。対するヴェゼルは、全長4330mm×全幅1790mm×全高1580~1590mm。同じコンパクトカーでも、カローラクロスはやや大きめの部類、欧州などの分類でいうCセグメントに属するのに対し、ヴェゼルはそれよりも小さいBセグメントに属する。そう考えると、ヴェゼルの直接的ライバルは、同じセグメントの「ヤリスクロス」という見方もある。だが、ヤリスクロスでは、ヴェゼルのもつ居住性にはかなわない。この点もカローラクロスとヴェゼルが競合関係にあるゆえんだ。

ともあれ、車格的にはカローラクロスのほうが大きく、ホイールベースも2640mmと、2610mmのヴェゼルより長い。ところが最小回転半径では、カローラクロスが5.2mなのに対し、ヴェゼルは5.3~5.5m。あくまでカタログ数値上の差ではあるが、市街地などの狭い路地や駐車場などで、カローラクロスは小回りがかなり利くことは間違いないだろう。日常の使い勝手がいいことも、同モデルが持つ優位点のひとつだ。

パワートレインや燃費について

カローラクロスとヴェゼルは、いずれもハイブリッド車とガソリン車を用意する。まず、カローラクロスは、1.8リッター直列4気筒エンジンを搭載するガソリン車と、同エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド車を設定する。駆動方式は2WD(FF)と電気式4WD(E-Four)の2タイプで、ガソリン車に4WDはない。ラインナップは、ハイブリッド車が2WD・4WDともに3グレード(G、S、Z)、ガソリン車には、それらにエントリーグレード(G“X”)を含めた全4グレードを用意する。

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