栄養士指南!結局、「健康的にやせる」コツは2つだ 理論上正しくても心身が疲れる方法はよくない

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食事制限してストレスを感じてしまっては元も子もありません(写真:takeuchi masato/PIXTA)
栄養士として企業での研修なども行っている笠井奈津子氏のもとには、多くのビジネスパーソンからダイエットについての相談が寄せられます。世の中にはさまざまなダイエット法があふれていますが、笠井氏は「時間マネジメント」と「ストレスマネジメント」についてアドバイスするそうです。新著『何もしない習慣』を上梓した笠井氏が、ダイエットの秘訣についてお届けします。
前回:疲れ抜けず悩む人に急増「主食抜きすぎ」の大問題

普遍的な健康のルールだけに沿う

私の職業柄、もったいない時間の使い方をしているように感じるのがダイエットです。ダイエットには中毒性があり、ダイエット自体が生活の一部になることで日常的に時間と気力を割いている人もたくさんいます。

多少体に悪くても、間違っていてもなんでもいいから、「とにかく体重を落としたい!」というときもあるでしょう。でも、もし正しいダイエットがあるとすれば、それは時間が多少かかっても健康を損なわない方法だと考えます。

私たちには一人ひとり異なるライフスタイルがあり、年齢によって代謝の働きなども変化するため、今の時点で有効でも、それが5年後も自分に有効だとは限りません。それを思うと、ダイエット本を1冊読んで、「これがいい!」と信じ込んで行うダイエットに、普遍的な正しさは存在しないのではないかと見ています。

すべての人が結果を出せるダイエット法はないと考えたほうがよく、一人ひとりが自分のプランを立てるしかないのです。でも、それは言葉でいうほど簡単なことではありません。

ではどうすればいいのか? それは一般的なダイエットのセオリーではなく、「食べすぎない」「夜遅くに食べない」という普遍的な健康のルールだけに沿うことです。そのようにすれば、体を無理なくしっかり休めることができ、人間にとって自然なダイエットができるはずです。

理論上は正しくても、あなたの心や体を疲れさせるようなダイエットはあなたにとっては間違ったダイエットです。ダイエットというものは、「これ以上は太らないように気をつけよう」と、自分なりの目安を設けるくらいがちょうどいいのです。

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