栄養士指南!結局、「健康的にやせる」コツは2つだ 理論上正しくても心身が疲れる方法はよくない
時間の次に考えたいのは、②リバウンドを繰り返さないための「ストレスマネジメント」です。これまでダイエットのために、妥協してメニューを変えたことはありませんか?
「ふつうのミルクチョコが好きなのに、糖質オフの苦いチョコを選んでいる」
「がっつり定食が食べたい気分だったけれど、カロリーを考えて蕎麦にした」
「カップラーメンが食べたかったのに、カップスープで我慢した」
もしこのように、ダイエットありきの選択が頻繁にあり、かつダイエットとリバウンドを繰り返している場合には、選択の基準を自分が「本当に食べたいもの」へと変えていくことが大切です。少量でも本当に食べたいものを食べている人ほど、日常的にストレスにさらされることが少なくなります。食生活が乱れるきっかけはストレスですから、ダイエットのやり方そのものにストレスが生じないようにしなければなりません。
リバウンドをしたくないなら、ダイエット中と、ダイエットをしていないときとのギャップをできるだけ小さくする必要があります。逆に、このギャップが大きければ大きいほど、リバウンドを繰り返してしまいます。
実際のところ、「食べてはいけない!」と思っているから、つい食べたくなることってありませんか。逆にケーキバイキングに連れていかれて、「いくらでも好き放題食べていいよ」といわれると、無制限には食べられないものです。
少量でも楽しみを優先する
多くの場合、時間と分量にさえ気をつければ、極端に太りやすい食べ物はそう多くありません。自分が本当に食べたいものを日常のなかに上手に取り入れていくと、むしろダイエットはうまくいきやすくなります。ここでのポイントは、「少量でも楽しみを優先する」こと。どうせ食べるのだったら、なるべく罪悪感がない状態で好きなものを食べてほしい。
いざ自分の欲求を解放して食べ始めると、案外「こんなに食べなくていいかも」と感じる瞬間もあるはずなので、自分の心に丁寧に耳を傾けながら、そんなときは数口で終えてもいいでしょう。
「適量がわからない」というときは、「健康的」だと自分で思える量を目安にしてください。そもそも体重が増えたのは、「太ろう」と頑張って食べたからではありませんよね?
そうではなく、食生活が乱れたり、何かを食べすぎたりするような不健康な習慣が続いた結果です。無理に「やせよう」と頑張らなくても、健康的な習慣に戻すだけで体重の減少はあとからちゃんとついてきます。
もし、豚骨ラーメンやパフェのようなあきらかに高カロリーなものを食べたいのなら、夜ではなく昼などに時間をスライドさせればいいのです。欲求に従うのは「自分を否定しない」ことです。食べものと健全な関係を築きましょう。食べたいものを食べながら、ほどほどにバランスよく食べるのが、体重を増やさない王道です。
「やせるために何を食べればいいのだろう?」という抑圧感がある問いかけから、「何を食べたら幸せを感じられるだろう?」と、心を解放していける思考に変えていけば、心もお腹も満たされていきます。
「好きに食べていたら太りませんか?」と不安に思う人もいるでしょう。もちろんそれが毎日ならいけませんが、そうでなければ、時間や量に気を配りながら、心を満たすことも大切です。同時に、甘いものやジャンクなものを食べたくなる頻度が多いのなら、ストレスの原因は日ごろの我慢によるものではなさそうです。ワークを振り返りながら、それらを無性に食べたくなるときのきっかけを探してみてください。
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