栄養士指南!結局、「健康的にやせる」コツは2つだ 理論上正しくても心身が疲れる方法はよくない
ダイエットで大切になるのは、①夜遅くに食べないための「時間マネジメント」と、②リバウンドを繰り返さないための「ストレスマネジメント」です。
まず①夜遅くに食べないための「時間マネジメント」の取り組み方としては、「食べる時間をスライドする」だけでいいと私は考えています。夜にしっかり体を休められるように、夕食の時間を前倒しするのです。15分、30分といった単位でも構いません。とにかく結果を変えるには、日々あたりまえになっている習慣から変える必要があります。
夕食は20時までに終わらせることをおすすめします。とはいっても、夕方にすべきことが集中していて難しい人も多いでしょう。
そこで活用できるのが、「1日のおもな行動」をまとめてみることです。それをあらためて眺めてみると、次に挙げた例のようにどうにか工夫できそうなところはありませんか。
・週末は時間があるのでつくり置きを多めにする
・夕方の間食をやめてその時間に夕食をとる
・子どものお風呂を夫にお願いすると家族全員早く食べられる
・早く夕食を食べられた日と同じルーティンで仕事をしてみる
不健康な行動が増えるのが「夜」が持つ魔力
20時までに夕食を終わらせることをおすすめしたのは、睡眠の質を上げるためと、睡眠不足による食欲増加を防ぐためです。また、遅い時間になるとどうしても手軽な加工食品が多くなり、そもそもヘルシーな食事を選択できない場合も多々あります。しかも、夜にたっぷり食べてしまうと、朝は当然お腹が空いていないので食べられなくなり、1日のはじまりのエネルギーを摂ることもできません。
そんなときは、「夜何時くらいまでに食べれば、同じものを食べても翌朝スッキリ起きられるか」という自分のエビデンスをためて、自分の目安となる時間・内容を「トリセツ」に加えることができれば理想的です。そうすれば、遅い時間に食べることになった日でも、変に罪悪感を覚えることなく、食事の時間を「充電」の時間に充てられます。
「深夜にラーメンやスナック菓子を食べる」という話、「眠れなくてつい寝酒に手を出してしまう」という話は、少なからず耳にします。仮に同じストレスを抱えていたとしても、朝には絶対しないような不健康な行動が増えるのが「夜」という時間が持つ魔力です。そんな夜の時間が長くなるほど、ゲームをし続けたり、テレビを観続けたり、深酒をしたりするなど、体に負担をかける時間も長くなります。
もう答えが見えてきた人もいるかもしれませんが、ダイエットにもよく、心と体を休ませるいちばん手っ取り早い方法は、「さっさと寝てしまう」ことです。早めに食べて、お腹が空いたと思う前に早めに寝るスタイルへと持っていく――。夕食の時間をスライドし、その分寝る時間も早くするのが、とても楽なダイエット法であり、健康法です。
朝型、夜型といった異なる睡眠リズムはありますが、夕食の時間をずらすだけで、以前とまったく同じ料理を食べていたとしても、体重が増えなくなるのを感じるでしょう。食事のリズムが整っていくにともない、体がどんどん楽になっていきます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら