「思いつきで話す上司」が激変するスゴイ会議術 イメージを共有するために使える3つのステップ
社長の言うことがわからないまま終わってしまう会議
あるオーナー企業の経営会議に初めて出席したときのことです。創業者の社長は、話しながらいろいろとアイデアを思いついてしまう人で、「こんなことをしてはどうか」「こういう人が買うと思う」「こんな技術を使えないだろうか」と頭に浮かんだことを次から次へと話しました。
私には、社長のアイデアが断片的でつながりも見えないことから、思考の全体像をイメージできませんでしたが、会議に出席している役員や経営企画の人は、社長の話に時折頷きながら「それは面白いですね」と言い、「なるほど」と相槌を打っていました。私は「よく話の内容がわかるものだ」と感心していました。
そこで会議終了後、役員の一人に「みなさんは社長の話をよく聞かれていましたが、私にはまったく理解ができず肩身の狭い思いでした」と伝えたところ、その役員は恥ずかしそうに「実は私にもよくわかりませんでした」と小声で言いました。
このようにせっかく面白いことを思いついても、相手に理解されなければいいディスカッションにはなりません。
そこで会議の方向性を示すべき社長やリーダーは自分のイメージを相手に理解してもらうために、ストーリーで素案を整理しておくことが有効です。その方法として次の3つのステップを踏むといいでしょう。
- ステップ1: 思いつきから必要な要素を洗い出す
- ステップ2: 各要素のイメージを膨らませる
- ステップ3: 相手がイメージできるように各要素をつなげてストーリーを構成する
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