「思いつきで話す上司」が激変するスゴイ会議術 イメージを共有するために使える3つのステップ

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●チェック5 イメージの方向性が違う
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イメージの方向性に違いがある場合に、「それは違う」と頭ごなしに否定するのではなく、「どうして違うのだろうか」と違いの要因を探るようにします。その多くは、お互いのイメージの「前提の相違」から生じることが多く、「前提のすり合わせ」を行うことで解消されます。

例えば、上司から「顧客は30代の働く女性だと思う」と言われたことに対して、自分は小さな子どもを持つ主婦だと思ったとすると、「30代の働く女性だと考えた理由を聞いてみよう。何かのデータを見たのだろうか? それとも感覚値だろうか? その前提を確認したうえで、自分の意見を伝えよう」と考えます。

イメージが違っていても感情的にならず、チェックすることに集中してください。

●チェック6 イメージがありきたり

他社の商品を模倣する、ものすごく現実的な目指す姿など、考えにオリジナリティやユニークさが欠ける場合でも、「つまらない」「面白くない」と考えるのではなく、「もっと面白くするにはどこを変えるとよさそうだろうか?」や「ここにこれを足すことでさらに面白くなりそう」と、素案を読み聞きしながら考えます。

大事なのは「もっと面白くできないか」「もっと素敵な目指す姿にならないか」と思考をストレッチさせて、誰もがハッとするようなアイデアを思いつけるよう頭を動かすこと。くれぐれも「これでいいや」とすぐに妥協や満足をしないでください。

ゴールイメージを共有することから始まる

繰り返しますが、顧客の創造はゴールイメージを共有することから始まります。プロジェクトの理想役を担う社長やリーダー層の人たちは、時に「推進役」(「意味ない『ダメ会議』を変える3つの"頭の使い方"」参照)の力を借りながら、素案を使って会議に参加するメンバーとイメージを共有し、皆で頭を動かし、新たな「顧客」と「価値」の創造を目指すとよさそうです。

高橋 輝行 KANDO代表

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たかはし てるゆき / Teruyuki Takahashi

東大卒業後の2000年、博報堂に入社。数々のブランドプロモーション、 大手通信教育サービスの開発・広報などのプロジェクトを経験したのち、SBIグループで大手メーカーと知財戦略の構築に携わる。2007年からはハンズオン型コンサルティング会社、経営共創基盤にて、ぴあの再建に尽力。同社の経営陣、従業員と共に年間18億円の赤字から黒字化を実現する。2010年7月にKANDO株式会社を設立。著書に『ビジネスを変える! 一流の打ち合わせ力』(飛鳥新社)、『頭の悪い伝え方 頭のいい伝え方』(アスコム)

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